先日ニットデザイナーのしずく堂さんが亡くなったことはご存知の方も多いかと思います。
猫ちぐらを編みたいと思って、そして、小物がかわいいと思って、本をいくつか持っています。
SNSで訃報を知ったのですがその訃報を目にする前に、そのあたりの事情に詳しい編み友がいるもので、お別れが近いのかも知れないと思っていました。
早く猫ちぐらを編んでおけばよかった
しずく堂さんが運営するストアーズに掲載されている最後のニュースの【今後のこと】として、
「書籍やワークショップ用に作った作品の展示販売会を開催することにしました。」
とあります。
この一文が、終活なのかなと思えて、覚悟されていると感じました。
そして
「このお知らせにはたくさんのコメントをいただきそうなので~中略~励ましのお言葉をいただけると嬉しいです。」
とあります。
訃報の後にこれを読んで
「なんでもっと早く猫ちぐらを編まなかったのだろう」
と後悔しました。
わたしは完成したら必ずInstagramに投稿しているのですが、もし完成したらしずく堂さんに見てもらえたのかなって。
昨年末あたり、あんずさんとさっちゃんのために猫ちぐらを編もうと思っていましたが、半端なプロジェクトを滞納していたのでそちらを優先してしまい
「いつか編もう」
になっていました。
michiyoさんやamuhibiknitさんのような有名なデザイナーでもタグをつけて投稿すると
「ありがとう」
とリポストしてくれたり、いいねをくれたりしますから、デザイナーにとって自分のデザインを編んでくれた人がいるって嬉しいことなのかなって思うんです。
おこがましいとは思うけど、わたしのひとつの投稿が、しずく堂さんにとってのひとつの“嬉しいこと”になり得たのではないかなと思っています。
完全に出遅れているけど、今年の冬が始まるころには猫ちぐらを編みたいと思いました。
今だとちょっと心がざわついているので、しずく堂さんのデザインがうまく編めない気がするのでまた先延ばしになりますが。
しずく堂さん、かわいいデザインをたくさんありがとうございました。