海外の手染め毛糸を扱うYarnaholicさんが2024年いっぱいで無期限休業するという悲しいお知らせが入りました。
わたしも何度か受注販売で購入していました。
Yarnaholicさんの事業って輸入代行業ですよね。
毛糸の輸入代行って利益あったのかな
輸入毛糸に限らずいろんなモノが高くなりましたよね。
“モノ”に限らず生きてるだけで支払わなければならない税金、保険料、生活するために必要なインフラ。
全てが高くなりました。
30年の推移をみると平均年収は大して上がっていないのにね。
多くの庶民の生活は苦しくしかなっていません。
苦しいのは庶民だけではなく企業も同様で、設備投資や設備の維持、資材の仕入れ、その他もろもろの経費が上がっているので利益を出すためにはサービス費や販売価格を上げるしかありません。
わたしが記憶しただけでも、DARUMAやハマナカ、ミクニッツ、そしてピエロも値上げをしました。
個人輸入をする人は毛糸そのものの値上げもそうですが、送料がかなり高くなったことに驚いたと思います。
生きるために必要な食料品から始まりあらゆるモノの値上げが進む中、なくても死なない趣味のための毛糸にお金をぽんっと使える人は多くないでしょう。
わたしはモノを販売する仕事をしたことがないので、あくまで消費者としての想像でしかありませんが、仕入れ値にその他の経費を上乗せして販売しないと利益が出ないはずですが、買う人もいなくなるような高額な価格の設定ってできませんよね。
そういうことを考えたら利益ってほとんどなかったのかもしれないと思います。
海外の人と交渉をして仕入れ、SNSでの告知、Webサイトの更新、発送、決済。
ぱっと思いつくだけでもこんなにあります。
これ以外にも消費者には見えない何かがあるはずです。
個人事業なのですべて自分でやります。
売上からいろんな経費を引いたとき、どれくらい手元に残ったのでしょう。
時給換算をしてみたら最低時給を割ってしまいそうです。
このあたりの裏事情はハンドメイド作品を販売している人の方がよくわかりそうですね。
物価が高い、輸送費が高い、円安で海外のものが高い。
いろいろ思うことはあります。
これはあくまでわたしの想像です。
事実はわかりません。
だけど、コロナ禍以降に一気に進んだ庶民の苦しい経済状況を思うと、このような世界的な、社会的な要因を考えざるを得ません。
今年の春のAVRIL廃業(吉祥寺は残ってる)のニュースもショックでしたが、Yarnaholicさんの無期限休業もかなりショックです。
世界の糸を教えてくれたYarnaholicさんに「ありがとう」
わたしが海外のダイヤーの毛糸を初めて買ったのはYarnaholicさんで、cosy posy yarnのEmber sweaterの糸セットでした。
それ以降Yarnaholicさんの大ファンになり、オンラインショップに並ぶ海外のダイヤーの色とりどりの糸は、見るだけでわくわくしたものです。
それまでわたしはプチプラの代名詞(?)ピエロさんや、オカダヤにあるよくわからないワゴンのお買い得商品、安定のハマナカなど国内メーカーの糸ばかりで編んでいましたが、「世界にはこんなキレイな糸があるのか!」と感動したものです。
わたしが個人的に輸入しているのはwe are knittersだけですが、「海外の糸を自分でも買ってみよう」と思うようになったのはYarnaholicさんが海外の糸が手元に届く楽しさを教えてくれたからです。
輸入毛糸自体は最寄りの手芸店でも扱っていますが、やはり自分で海外のWebサイトから購入するのは特別な体験です。
(誤配送の件はよい経験になりましたw)
無期限休業って「廃業」とは違うのかな。
もしかしたら、復活もあり得るのかな。
なんて淡い期待もしていますが、今後は自分で海外のダイヤーから買い付けてみようかなと思います。
Instagramでフォローしている、いつかは買いたいダイヤーのオンラインショップからでもよいし、Etsyで探すのもよいですよね。
それと、「世界のときめく毛糸図鑑」を買って世界にはどんな糸があるのか、もっと情報を仕入れてみようと思いました。