ユーカランを使って手編みのニットのお手入れをしてみよう

ハウツー

以前にわたしが大好きなデザイナーのmichiyoさんがInstagramで紹介していたのを見てからずっと気になっていたユーカラン。

ユーカランとはかんたんに言ったら「デリケート衣料用の洗剤」です。

わたしはずっと手編みのニットの水通しも洗濯もエマールを使っていたのですが、先日やっとユーカランを入手したので、エマールがまだ残っているけどユーカランを使ってみることにしました。

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ユーカランとは

はじめにユーカランとは何かご存知ない人にユーカランについてご紹介したいと思います。

ユーカランとは先ほども述べたようにデリケート衣料用の洗剤です。

いわゆるおしゃれ着用洗剤のエマールやアクロンとかでも良いのですが、ニット製品、とくにウールやアルパカなど動物由来のニット製品にはぜひとも取り入れたい特徴があります。

ここではユーカランの特徴と使いかた、ラインナップを紹介ます。

わたしが思うユーカランの最大の特徴

ユーカランの最大の特徴は『すすぎが不要』であるということ

すすぎが不要である理由は、ユーカランに含まれている「ラノリン」という成分が柔軟剤の役割をしてくれるからです。

「ラノリン」とは羊毛にもともと不着している脂です(羊毛脂)。

この成分はたくさんありすぎるとあぶら粘土の様な強烈なにおいがするのですが、取りすぎると毛糸がぱっさぱさになり風合いがなくなってしまいます。

ユーカランは汚れを落としつつも、ラノリンで適度に脂質を補修します。

またユーカランの中でも「ユーカリ」の香りと「ラベンダー」の香りは、はそれぞれの自然由来の成分から防虫効果も持っています

この柔軟剤効果と防虫効果を保つために『すすぎ不要』なのです。
というよりも、すすぎをしないことが推奨されています。

なお、ランジェリーはすすいだ方がよいとのことです。
(参考:ユーカラン公式サイト

ユーカランの使い方

ユーカランは手洗いはもちろん、洗濯機でも使えます。

洗濯機の場合は手洗いコースなどの優しく洗ってくれるコースがよいです。

この記事はニッター(またはクロシェッター)向きに書いていますので、この記事にたどり着く人のほとんどの方は手洗いだとは思いますが、ウールの手編みのニットならばやはり手洗いがオススメです。

ウールやアルパカは型崩れだけじゃなくて縮みますからね。

ちなみにわたしは夏用の手編みのニットは素材やデザイン次第で洗濯機で洗ってしまいます。
(もちろん手洗いコースです)

使用量

手洗い
水(またはぬるま湯)4Lの場合
小さじ1杯
洗濯機
30~35Lに10ml(小さじ2杯)
40~45Lに15ml(小さじ3杯=大さじ1杯)
※洗濯機を使用する場合はネットに入れること

注:3本セットの計量スプーンを使っている人でたまに一番小さいもの(2.5ml)を小さじだと思っている人がいますが小さじは真ん中のサイズ(5ml)です。
注2:公式ではティースプーンとして表記されていますが、小さじと同じ量でありティースプーンよりも小さじの方が分かりやすいと思ったので小さじ表記に置き替えました。

ユーカランの香りのラインナップ

ユーカランには4つの香りと無香料があります。

香りの成分はすべてが天然由来です。

  1. ユーカリ
  2. ラベンダー
  3. グレープフルーツ
  4. ジャスミン
  5. 無香料

それぞれの特徴の詳細は公式サイト(https://eucalan.jp/)を見ていただくとしますが、先ほども触れましたが注目したい特徴をもつ香りがあります。

それが防虫効果です。

ユーカリとラベンダーにはそれぞれの成分に防虫効果があります。

わたしはオカダヤのテスターで香りを確認した結果ユーカリしか無理でした(無香料はなかった)。

どの香りが良いか悩んだ方は防虫効果の有無で判断してもよいと思います。

また、それぞれの香りで500mlと100mlで展開されていますので、香りが気に入ったものはふだんの洗濯用に、防虫効果があるものを季節の終わりのお手入れ用として使うのも良いかも知れないですね。

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ユーカランを使った手編みのニットの洗い方

さてここからは、わたしが実践して洗濯から収納までの一連の流れを紹介したいと思います。

わたしは洗濯や衣類収納に関しては素人なのであくまで参考程度にどうぞ。

使うモノ

ニットを手洗いするときに使うものは以下の通りです。

  1. 洗濯ネット
  2. 洗い桶(8L)
  3. ユーカラン
  4. 軽量スプーン(小さじ)
使うもの

洗濯ネットは使わない人もいるかと思いますが、わたしは型崩れ防止に使います。

洗剤を水またはぬるま湯に溶く

洗い桶に水またはぬるま湯を張ります。

ユーカランの使用量は4Lに対して小さじ1杯。

この洗い桶は内側の線で8Lになります。

厚手のものは8L。
薄手のものは4L。

と洗うものによって使い分けてます。

今回は8Lまで入れたので、小さじ2杯のユーカランを入れました。

ユーカランをぬるま湯に溶いたところ

ユーカランは普段使っているエマールよりもかなりとろみが強くて、エマールがメールプルシロップくらいのとろみならば、ユーカランは蜂蜜くらいのとろみ加減でキレが悪い感じがします。

かき混ぜると画像のような泡立ち具合になりました。

浸け置き

洗濯ネットに洗うものを入れて浸け置きます。

洗濯ネットに入れたセーターを浸け置くところ

ここで突然「あ、ミトンも洗おう」と思い立ったのでミトンも追加しました。

ミトンも追加したところ

「ミトンは型崩れしても大した問題じゃないでしょ。」

と言う雑な感じでネットに入れずにそのまま「っぽい」と入れました。

全体に洗剤がしっかりと行き渡るように数回優しく押し洗いをしたら20分浸け置きします。

脱水

20分浸け置きました。

洗濯液の汚れ具合の確認

画像では分かりにくいですが、うっすら青系の色が出ています。

リブの部分が濃い緑色なので緑の染料が落ちたのでしょう。
水通し以来初めての洗濯ですしね。

本当に「すすぎしないで良いのか?」と不安になりますがユーカラン公式サイトが言うように、今回はすすぎません。

桶の洗濯液を捨てたら洗濯機に入れて、工程を『脱水』にしてスタートを押します。

洗濯機に入れたところ

脱水する時間は適当です。
脱水が始まって軽くなってくると洗濯槽の回転が速くなるのでそのあたりで脱水を止めます。

脱水機能を長く使うとやはり「型崩れするのではないか」といつもドキドキします。

室内で平干し

脱水ができました。
水が滴ったりせず、いい感じに脱水できていたら平干しします。

平干しの様子

この平干し用のネットはダイソーで買ったものです。

成人用のセーターを広げるには微妙に小さいのが残念なところです。

重なっている部分は乾きにくいので、しばらく時間をおいたら反対側に畳むなりして、なるべく早く乾くようにしたほうが良いと思います。

冬用のニットの手入をする時期は花粉の飛散量がピークの時期でもあり、我が家は夫婦で花粉症なので晴れていようと洗濯物は完全に室内干しです。

室内平干しの全体像

このように普段着の洗濯物も干しているのでとても狭いです。
※画像の左側にはもう一本竿があり、そこでも洗濯物を干しています。

収納

乾いたら収納します。

なるべく風合いを保つためにふんわりと収納したいですよね。

でもね作品数が多い人や収納場所がない人もいると思うんですよ。

わたしもそうです。

なので「2軍以下は圧縮する」方法をとっています。
2軍判断された子たち、ごめんね。。。
※ただし、市販のニットは臆さずに圧縮しますw

さて1軍ですが。

こんな感じにふんわり畳んでしまいます。

これで終わり。

と言いたいのですが、確かに防虫効果があるとされている「ユーカリ」の香りのユーカランを使っていますが、そこはちょっと信用していないので防虫剤もいれましょう。

防虫効果は上から下に降りていくので、防虫剤は一番上に載せます。

はい。
これで季節の変わり目の手編みのニットのお手入れ完了です。

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まとめ

ユーカランをすすぎなしで洗濯し収納してみました。

現時点で汚れに関しては目に見えませんが、季節を跨いだころにシミができていたら洗浄化やすすぎ不要論を見直した方が良いかな?と思います。

だってねぇ。
わたしだってすすぎ不要は「本当に?」なんて疑っていますからねw

じゃ、なんでユーカランを使ったのって話なんですが、それはやはり「使ってみないと分らない」ので使ってみることにしました。

洗濯の工程はやはりすすぎがないので楽です。

個人的な好みの問題ですが、ユーカリ以外なんか好きではないですし、買ったショップの品ぞろえで無香料の取り扱いがなかったのでユーカリ一択でしたが「どの香りが良いかな?」なんて、いい意味で迷った人は、50mLのボトルで揃えてみるのも楽しいと思います。

ふだんの洗濯にはお気に入りの香りを、長期収納になる季節のお手入れには、防虫効果のあるジャスミンまたはユーカリ。

というようにシーン合わせて使い分けるものもよいですね。

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