みなさん、棒針編みの糸始末ってどうやってますか?
SNSでも編み会でも「こうやってるけど、正しいかは自信がない」という声をちらほら聞きます。
わたしもそう思っている一人ですし、「〇〇さんはこうやってたよ。」とか「わたしはこうやらないけど、ああやってる人もいるよね。」というように、みんなが同じ方法で糸始末をしているとも言い切れないようです。
そこで、世のニッターさんはどうやって糸始末をしているのか。を調べてみました。
「糸始末」で検索するといくつも出てきますが、代表的と言えそうなやり方を紹介します。
糸始末難民になっているみなさん、ぜひ参考にしてください!
縫い代にくぐらせる糸始末のやり方
糸始末と一言で言っても「この場合はこうやるよ。」というように、編む物や模様によってやり方は変わってきますよね。
まずは、とじ・はぎがあるセーターの糸始末のやり方のご紹介します。
とじ・はぎがあるセーターの糸始末
KNITO LABO BLOGさんの【編み物では欠かせない作業「糸始末」のやり方を、解説いたします!】

こちらの記事を書いている方は、文化服装学院ニットデザイン科卒ということですし、丸安毛糸さんが運営しているブログなので、とても信頼出来る内容です。
ちなみにわたしも全く同じ方法で始末しています。
とじ針に糸を通して、縫い代にくぐらせるだけです。
結ばないでも大丈夫なの?
と思われるかもしれないですが、大丈夫です。
糸の質にもよりますが、ウールやアルパカであれば糸が癒着して抜けたり解けたりすることはありません。
※わたしの経験ではコットンでも大丈夫です。
往復編みの糸始末のやり方
先に紹介した縫い代がある場合は、糸端をくぐらせる場所がわかりやすいですが、往復編みでとじ・はぎがない場合はどのように糸始末をすればよいのでしょうか。
マフラー・スヌードの糸始末
例えばマフラーや、往復編みをして最後に輪にするスヌードの場合は、こちらの記事が参考になります。

こちらの記事での例はスヌードですが、マフラーでもショールでも、往復編みをしているものや、段の途中で糸を足した場合に有効な手段です。
ハンドメイド工房merciさんのマイルールのようですが、この方法で糸始末している人は多いです。
ちなみに過去の記事にも書いたのですが、わたしは段の途中で糸始末をしたくないので、必ず段の初めで糸を付け足し、糸端は縦の方向にくぐらせるようにして糸始末しています。

この方法は先ほど紹介したKNITO LABO BLOGさんの以下の部分と同じ方法です。
①閉じ針は、なるべく縦のライン、もしくは縫い代に入れること
②1本の糸を割るようにして針を通すことKNIT LOBO BLOG
なぜわたしが縦の方向に糸をくぐらせるようにしているのかというと、段で糸始末をすると編んだ本人であるわたしには、始末をした場所がわかってしまうからです。
(わたしの技術不足かもしれないけど)
ハンドメイド工房merciさんは目立たないとおっしゃっていますし、人によっては気にならないことですから、これは好き好きでしょう。
輪編みの糸始末のやり方
先に紹介した、とじ・はぎがあるセーターと、マフラーは往復編みなので、編み地に両端がありますよね。
わたしは両端がある場合は、端で縦方向に糸をくぐらせていくのですが、輪編みの場合はどのようにすればよいでしょうか。
輪編みで編み込み模様の場合の糸始末
ここからは、わたしの糸始末のやり方を紹介します。
参考にしたのは【フェアアイル模様集200/文化出版】。
編み地を裏返した状態で画像の → のように、糸端と同じ段の編み目に沿って、裏に渡す糸の下で、裏編みのこぶにとじ針を通していきます。
もちろん結ぶ必要はありません。
ちなみに編み込み模様の糸始末のやり方は、ヴォーグ社の方でも紹介されています。

毛糸だま2017 Vol.176に記載されていますが、カラーじゃないのでちょっとわかりにくかもしれません。
まとめ
糸始末に自信がなかったみなさん、どうですか?
「同じやり方だった。」という人も「別のやり方だよ。」という人もいるでしょう。
いろいろと悩んだりすることもありますが大切なのは、以下の3点です。
・解けない
・編み地にくぐらせた糸が出てこない
これさえできていれば、どんなやり方でもそれが正解だと思います。
あまり「正しいやり方」にとらわれず、自由は発想で作品を仕上げましょう。