今回も【2023夏】あみだおれフェスinオカダヤ町田店で会ったの素敵な人たちのお話で、前回の続きです。
今回の主役は二人の小学生です。
一人は女の子、もう一人は男の子。
今回は二人のクロシェッター小学生と接して思ったことをまとめます。
前編はこちらから。
編み物界の未来は明るいかも知れない
日本では編み物をする若い人はいるにはいるけど、海外と比べたら少ない印象です。
それがまさか、一日で二人も出会うことができると思っていませんでした。
編み物をする小学生の女の子はコミュ力が抜群
女の子は小学4年生とのこと。
隣に座るのはお母さん。
あれこれお母さんとおしゃべりしながら編んでいました。
手つきを見ると慣れている印象です。
わたしが着ていたセーターについて素敵マダムAさんとお話しているときは、お母さんと一緒に会話に参加しましたし、わたしが編んでいたあみぐるみの糸を見ては「これはモールヤーンだね」なんて話したり。
モールヤーンなんて単語が出てくるあたり、糸にも詳しいのかな。
そしてハマナカのお姉さんとおしゃべりもしていました。
大人に臆することなく、すっと会話に入れるあたりにコミュ力の高さを感じます。
彼女のコミュ力を持って、編み物をする小学生のお友達を増やしてほしいと思いました。
ちなみに。
お母さん個性的で面白い方でした。
きっとおうちでも楽しい親子なのでしょうね。
編み物をする小学生の男の子にかぎ針編みの作り目を教える
さて、先に触れているとおりこの男の子にかぎ針編みの作り目を教えることなりました。
「なった」というか「ここでわたしがやらんとこの子が編み物にはまるきっかけをつぶしてしまうことになる!」という謎の使命感がありました。
まずは何を作りたいのかを聞くと【♪】を編みたいとのこと。
おそらく音符の丸い部分は輪の作り目だろうなぁと思いつつも、くさり編みの作り目からかぎ針の動きになれてもらい、それから輪の作り目を教える方がいいかなと思い、くさり編みの作り目からスタート。
やはり子どもは覚えが早いですね。
わたしが初めてかぎ針編みを始めたのは高校生になってからですが、うまくできずにイライラした記憶がありますw
くさり編みが長くなってきたので輪の作り目を教えます。
「指に巻き付けるのってどっち向きだっけw」
とか言いながら男の子が持っていたあみぐるみの編み方の本の基礎ページを一緒に見ながら輪の作り目を教えました。
最初の目の引き出し方が分かったらあとはサクサク作れていたので、ここからは一人でもできるだろうと判断して自分の作業に戻ります。
しばらくしてからふと男の子を見たら【♪】の黒丸の部分が編めてました。
ここから先はどうするのかな?
と思いながらまだ自分の作業に戻りまた数十分後「できた!」との声が聞こえて振り返りました。
そこには【♪】がありました。
ちゃんと【♪】でした。
棒の部分はくさり編みで、旛(?)の形はくさり編みを折り返して再現していました。
なるほど!
すごくシンプル!
彼は少ないテクニックで作りたい物をしっかりと形にしていました。
わたしが思う【♪】の作り方はもっと複雑だったのですが(置物みたいに自立させるイメージだった)完成した作品を見たら「なるほど。【♪】だわ。」と感心しました。
彼も小学4年生で小学校に上がる前から、かぎ針編みをやろうとしては止めて。
を繰り返していたそうです。
あみだおれで教えてくれる人を呼びかけるくらいですから、うまく教えることができなかったのでしょう。
(身内だと素直に聞けなかったりしますしね)
小学校に上がる前からなので、少なくとも4年間はやりたい気持ちを温めていたわけですし、子どもの4年間は長いです。
よくモチベーションが保てたなぁと思います。
今回のことで彼が編み物にはまってくれると嬉しいなぁ。
あみだおれが終わってオカダヤでお買い物してるときに親子三代でお礼を言いに来てくれたのですが、わたしこそ「良い経験になりました」とお礼を言えばよかったです。
何かを作る遊びが好きな子どもはたくさんいるのに、なんで編み物をする子供は少ないのでしょうね。
編み物が遊びの一つとして流行ってもいい気がするのですけど。
それはやっぱり、身近かに編み物をする人がいないからでしょうね。
また、経済成長が乏しいこの国では、コスパ(費用対効果)やタイパ(時間対効果)が悪いことに時間を割きたがらない若者が増えたと聞きました。
編み物はお金がかかります。
(お小遣いでは足りない)
編み物は時間がかかります。
(飽きちゃう)
でも、今回出会った二人のように編み物を続けたり、挑戦する子どももいます。
この二人の今後の活躍に期待したいと思いました。
あみだおれこぼれ話―やっぱり100均よりメーカーのかぎ針が良いってよ―
今回初めてかぎ針編みを教えたわけですが(と言っても作り目だけだけど)、かぎの部分が引き抜くときにやたらと引っ掛かっているようでした。
初心者だから力が入ってループが小さいのかな?
なんて思いながらしばらく観察していのですが、使っているかぎ針が100均のものであることに気が付きました。
(わたしが持っているダイソーのかぎ針と同じでしたが、彼のかぎ針がダイソーのものかは不明)
そこで男の子に
「これ、100均のやつだよね?ちゃんとしたの使ってみようか」
とわたしのかぎ針を貸そうとしたら、おばあちゃんがメーカーもののかぎ針を出してくれました(たぶんクロバー)。
おばあちゃんはきちんとしたメーカーのものを持っていたので、男の子にはお試しで100均のかぎ針を買い与えたのかな?
「おばあちゃんのかぎ針と、さっきのどちらが使いやすい?」
と聞いたら
「こっち!!(メーカー品)」
との答えでした。
やっぱり明確に100均のかぎ針と、メーカーのかぎ針では使い心地が違うようです。
100均のかぎ針とメーカーのかぎ針では、具体的に何がどう違うのか、こちらの記事でまとめていますので、興味がある方はご覧ください。
編みやすい道具は編み物を続ける秘訣の一つです。
道具にはお金をかけましょう!
2023夏のあみだおれフェスinオカダヤ町田店はとても充実した一日でした
今回参加したあみだおれは、一緒に行ったメンバーのことやランチ、編んだものやクーポンで買った毛糸についてなど、書ききれないほど充実した一日でした。
Aちゃんとリサモリさんといっぱいおしゃべりしたなぁ。
パンケーキランチおいしかったなぁ。
クーポンで買う毛糸の色を決めるのにAちゃんとリサモリさん、さらには職場のデザイナーYさんにまで相談したのに、結局は自分の最初のアイデアを押し切ったなぁ。
など。
でもやっぱり、素敵マダムさんたちや小学生たちが印象に残りました。
次もまた素敵な出会いがあるかも知れない。
また近郊であみだおれが開催されたら参加したいと思います。