いつぞやのあみだおれフェスinオカダヤ町田で一目ぼれした、ダイヤ柄メッシュプルオーバーが完成しました。
すごく難しかった。
あなた様がお召しのサマーセーターのパターンはどちらに?
その日のあみだおれは友人二人と参加していました。
参加している方々を見渡したときに、とっっっても素敵なサマーセーターを着ている方がいました。
あみだおれというイベントが終わりになり、解散というところでそのサマーセーターを着ている人に
「お召しのサマーセーターがとても素敵なので編みたいのですがどこのパターンですか?」
と声を掛けました。
お話を聞くと、なんとデザインされたご本人!
パターンは一般販売されておらず、日本手芸普及会の会員誌に掲載されているとのこと。
どの号に掲載されているかSNSでリサーチして、ハンディクラフツvol.115に掲載されているという情報に辿り着きました。
(そしてメルカリで買いました)
ダイヤ模様のメッシュプルオーバーの指定糸と代用糸について
指定糸はDARUMAランブイエウールコットンで必要量は310g。
代用糸はされどRECYCLED COTTON 100で使用した量はコーン1本+ちょっと。
使用する棒針のサイズは3号と5号です。
DARUMAランブイエウールコットンとされどRECYCLED COTTON 100の推奨針サイズはそれぞれ3号・5号を含んでいるので代用として問題ないと判断しました。
されどRECYCLED COTTON 100こちら。
なぜされどRECYCLED COTTON 100で代用したかというと、ランブイエウールの組成を見ると夏に着るには暑そうなんですよね。
ウール(ランブイエメリノウール)60%
綿(スーピマ)40%
それに比べて、RECYCLED COTTON 100は綿100%(落ち綿)なので、夏に着るのによさそうだと思ったのと、このプロジェクトに取り掛かる前にこの糸が値上げ前だったこともあり、指定糸で編むより予算を抑えられるからでした。
指定糸で編む場合はDARUMAランブイエウールコットンが7玉(計算上は6.2玉)必要です。
低下で計算すると
1,188×7=8,316円(税込み)
これをされどのRECYCLED COTTON 100で代用すると
2,200×2=4,400円(税込み)
コーン巻1本では足りないので2本買ったのですが、2目はかなり余りができます。
代用糸はかなりコスパ良いですよね。
テクニックが盛りだくさんでわたしがこれまでに編んだ中で一番難しかった
編んでみないとわからなかったのですが、見た目のきれいさや、着やすさ、動きやすさがしっかりと計算されているすごいデザインでした。
何度解いたか分かりません。
まず作り目は、よくある指にかける作り目ではなくあとでほどく作り目。
本体を編んだあとに裾や袖口のリブ編みを、作り目を解きながら拾っていきます。
身頃の両端のガーター編みはすべり目。
「糸は手前に置くの?向こう側に置くの?」
と表を編むとき、裏を見て編むときに毎回混乱する。
袖ぐりは前身頃と後身頃でカーブの深さが違っている。
肩は引き返し編み。
そして衿、裾、袖口の二目ゴム編みは、二目ゴム編み止め。
言わずもがな、苦手な人がおおいやつ。
セットインスリーブはセーターの基本だけど実はちゃんとやったのは初めてだった。
(ラグランや丸ヨーク、袖ぐりから目を拾うことが多かったから。)
そして、半返し縫いで縫い付けるのですが、メッシュ模様だからどこに針を入れるのかよくわからない。
本当に細かいテクニックが盛りだくさんでした。
なんど解いたか分かりません。
Xでも泣き言を言っていました。
随所に細かいテクニックがちりばめられていることも難易度が高かったのですが、一番難しかったのは編み図の解読でした。
袖ぐりや袖の増減目ですが、【〇段こと□目△回】というような、文字しか書いてないので模様のことを考えながら増減目の操作をしないと模様が崩れるのです。
「これくらい言わないでもわかるよね」
という無言の圧を感じました。
編んでいるときは
「なんでこんなに小難しいテクニックが盛りだくさんなの」
(´;ω;`)ウッ…
なんて思っていたけど編み終わった今ならわかります。
これは日本人的職人技なんだと。
上記のわたしが躓いたことは、見た目と機能を計算した上で、作品のクオリティを上げる作業なんですね。
完成したよー!!
泣き言を言いながら完成しました!
細かいところがすっごく気になり、正直仕上がりとしてはキレイじゃないと思う。
縦糸で編み進んで、横につながる部分がみよーんと伸びています。
モデル着用の完成形を、目を凝らして見てもこんなに伸びてません。
テクニック不足かなぁ…。
もしかしたら指定糸だったらこうならなかったのかな。
ランブイエウール、ってウールが入っている分、ふっくらしてそうだよね…。
あぁ。
なんか悔しいなぁ。
と、仕上がりはちょっと満足できなかったけど、職人技を見たという点で非常に勉強になった素晴らしいデザインでした。
これはプロトタイプとして、指定糸でリベンジしてみようかな。
なんて思いました。