手編みがダサいと言われる人の5つの特徴|#手作りいらない と拒絶されないために

長いつぶやき

※画像はAI生成です。やっぱりちょっとおかしいよね。

この記事は2021年3月29日に公開した記事をリライトしました。

以前「手編みはダサいと若者に思われているらしい」という話題に対し、元デザイナー(へっぽこだけど)の視点から「どうすればカッコよく見えるか」を考察しました。

しかし、SNSやらネット掲示板をうろうろしていると、技術の良し悪し以前に「手編みそのものが拒絶されている」という悲しい現実にも直面します。

SNSでは「#手作りいらない」「#手作り迷惑」といったタグまで存在する始末。

いったい誰が、なぜ、手編みを「ダサい」「いらない」と切り捨てているのか。

今回はその正体を深掘りし、嫌われるニッターに共通する「6つの特徴」をまとめました。

「手編みはダサい」と言っている人の正体

実際に「手編みはダサい」と口にする人は、編み物そのものが嫌いなわけではありません。

「手編みはダサい」という人の正体はどうやら「趣味を押し付けられた被害者」のようです。

ネット上で見つけた、あるお嫁さんの悲痛な叫びをご紹介します。

編み物が趣味の義母は季節が夏であろうが手編みのファッションアイテムを作り続けています。上手なら良いのですが、あまり上手ではない上に売れ残ってセールになっていた変な色の毛糸で編み物をするので、もらっても使うのが難しいものばかりなんですよ。
正直困る…。義母にもらった本気でいらないもの5選

さらに、掲示板サイト(発言小町)では、孫に編んだニットを「貧乏臭いからいらない」と断られ、ショックを受けている投稿主もいました。

手作りニットを「貧乏臭いから要らない」と断られました | 生活・身近な話題 | 発言小町
手芸が好きなシルバー世代です。孫が可愛くて可愛くて産まれる前からニットでケープや靴下を作っておりました。嫁も「いつもあり...

これらのケースに共通するのは、受け取り手の「今の価値観」と、作り手の「過去の栄光」のミスマッチです。

では、なぜこのような悲劇が起こるのか。その特徴を見ていきましょう。

上記の2件の例は「ダサい」という表現は使っていないけど、手編みのものを好意的に捉えていないということで、今回の考察の題材にしました。
手編みが「ダサい・迷惑」と言われる人の6つの特徴

特徴1.断りにくい人に「押し付ける」

一番厄介なのが、嫁姑や上司・部下といった、心理的にNOと言いにくい関係性でのプレゼントです。

特に「孫のため」という大義名分は強力です。
しかし、現代のママ・パパには独自のファッション観や、SNS映えを意識したこだわりがあります。

そこに「おばあちゃんの“可愛い”」という異文化を無断で持ち込むのは、もはや侵略に近い行為。相手からすれば、好みでない手編みは「捨てられないゴミ」と同じ負担になってしまいます。

かわいい孫のために編む前に、お嫁さんとの関係性を振り返り、喜んでくれるか、嫌がられるかをしっかり考えましょう。

特徴2.自分にとって都合のよい解釈をする

孫から「おばあちゃん、もう要らない。」と断られました。「遠慮しなくていいのよ。おばあちゃん、貴方が好きで作っているんだから」と言ったら「貧乏くさいから要らない」と言われました。
手作りニットを「貧乏臭いから要らない」と断られました

これは致命的です。

「遠慮」ではなく「拒否」であるという現実から目を背け、自分の善意を疑わない姿勢が、相手をさらに追い詰めます。

特徴3.思い込みが激しい

入園グッズはたくさん作ってあげました。本当に喜んでくれたんですよ。お返しにお菓子やお手紙ももらいました。孫のはじめてのお手紙には感動しましたよ。手作りニットを「貧乏臭いから要らない」と断られました

これは「昔は喜んでくれたから、今も喜ぶはず」という思い込みです。

入園グッズで喜ばれたのは、それが「実用品」で、かつ「親が忙しくて助かったから」かもしれません。

それを「私のセンスと技術が愛されている」と拡大解釈し、好みの分かれるウェアまで広げてしまうと、一気に「ダサい押し付け」へと転落します。

特徴4.自分を過大評価している

「仲間内では先生と呼ばれている」「SNSで褒められた」……。

しかし、「編める技術」と「着てカッコいいものを作るセンス」は全くの別物です。

仲間内の褒め言葉は、構造や技術への称賛であることが多く、世間一般の「今のファッションとしてどうか」という視点が欠落しがち。

技術を過信し、相手の好み(服装・持ち物の系統)を無視した時点で、それは「ダサい作品」になります。

特徴5.情報・知識のアップデートができない

これが最大の問題かもしれません。

毛糸の進化、海外パターンの流行、今の若者が好むカラーやシルエット。
これらを知らずに、自分が若かったころに流行ったデザインで編み続けていませんか?

相手の好みの変化や時代の空気感をリサーチしないプレゼントは、古臭い価値観の押し付けでしかありません。


2026年2月追記

「アップデートできない」については、昨年に盛り上がった水通し騒動(勝手に私がそう呼んでるだけ)で裏付けが取れたなぁと思いました。

ベテランほど水通しを知らない人が多いのですが、

わたしが教室で習ったときにそんなものは習っていない。
だからわたしが正しい。

と言わんばかりに、水通し自体を否定してる人が一定数いました。
中には「水通しに身内563されたの?」と聞きたくなるくらいあたりの強い人がいました。

でね、そういう人たちの制作実績を見に行ったんですよ。

納得しました。
えぇ、それはもう、古からある国内メーカーの糸一択。

そうですね、“あなたは”水通しをしないで正解です。
だけど、なんか、ダサ…いえ、その、大変古風で見目麗しい作品でした。

この記事、5年前に書いたのですがわたしの分析、あながち間違ってないなぁと妙に感心した今日この頃です。

まとめ:技術があるからこそ、相手を「リサーチ」しよう

手編みのプレゼントは、世界に一つだけの素晴らしい贈り物になり得ます。 しかし、一歩間違えれば「#手作りいらない」のタグで晒される対象になってしまう。

もしあなたが誰かにプレゼントをしたいなら、最低限この3点は守りましょう。

  1. 自分の「可愛い・カッコいい」を一度捨てる
  2. 相手のファッション系統と「推しカラー」を徹底リサーチする
  3. 「作らせてくれてありがとう」という、受け取ってくれる側への敬意を持つ

技術があることと、喜ばれるものを作れることは別物。

「手編みがダサい」のではなく、「相手を見ない作り手がダサい」と思われないよう、私たちも常に情報のアップデートをしていきたいですね。