アーガイルなどの編み込み模様の糸の渡し方で縦に糸を渡す方法がありますが、縦に渡す糸の数が多ければ多いほど絡まりやすくなりますよね。
今わたしが編んでいるのはアーガイルでも編み込み模様でもないのですが、縦に渡す糸が全部で7つという模様を編んでいます。
縦糸渡しに便利なボビンを使って輪針で平編み(往復編み)をしていたのですがボビン同士が絡まってもう大変。
そこで縦糸渡しを編みやすくなる方法を考えてみました。
ボビンを使ってもすぐに絡まる
今回初めて縦糸渡しの糸がたくさんある(これまでは2色しかやってない)作品を編んでいます。
この作品を編むにあたり、クロバーのボビンを買いました。

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ボビンがあるとはいえ、糸は絡まりまくります。

この画像はプロジェクトバッグにしまっていた編み途中のものを出した状態ですが、編地を返すときも同じくらい絡まります。
でもこれって輪針だからじゃない?
編んでいるときにケーブルがたわむからボビン同士が近づきすぎて絡まりやすいけど、棒針だったらケーブルの様にたわまずに揺れを抑えられるから絡まらないんじゃない?
実際クロバーさんのボビンの商品ページは棒針を使ったイメージ画像だったし。
ということでニットプロの玉つき二本棒針を買いました。

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ちなみに、ニットプロにした理由は、ゲージをニットプロのシンフォニーウッドの付け替え輪針で取ったからです。
届いて早速使ってみます。

棒針があんずさんに襲われる!
そして、さっちゃんまで狙ってる!
(写ってないですが画像の左の方でさっちゃんが狙っています。)
絡まる以前にネコに襲われる問題が発生しました。
シンプルに箱だけで良いんじゃないの
要はボビンが暴れなければ絡まないわけですよね。
まず、このボビンは連結することができるので、
編む→連結→編む→連結→編む~以下略
とするも、これもこれでだるい。
ならばと、手持ちの100均の良い感じのサイズ感の箱に入れてみましたが、なんかしっくりこない。
リボンホルダーみたいなやつを100均でどうにかしてみよう
トイレットペーパーホルダーみたいな形状ならいいんじゃない?
と思って「なんか良いやつないかな」と調べてみたらリボンホルダーというものがあるのですね。
そんなわけで、似たような形状を再現してみます。
使ったのはセリアの収納ボックスと竹ひご。

まぁ悪くない。
けど、やっぱりあんずさんがやってくる。
落ち着いて編めない。
まわりまわって初期装備だけで解決する
いろいろと試したんだけど、どれもいまいちで、結局は初期装備だけでどうにかしたのが一番しっくりきました。
その方法がこれ↓です。
こんな感じです。

平編み(往復編み)でも、輪針を使えば編んでいるときは輪になりますよね。
その輪の外側にボビンが来るようにするだけで絡まりはかなり軽減します。
輪の外側にボビンがあれば、ボビンが暴れても編地がボビンの揺れを抑えてくれるので絡まるとしてもボビンから出しておく糸を短くしておけば隣同士だけの被害で済みます。
編む時に糸を引き出して、編んだらまた巻き直すのは正直面倒ですが。
内側にボビンを持ってくると絡まるのはボビンだけでなく両端の糸玉の糸が絡まっていましたが、外側に持ってくることで糸玉同士の距離を遠くにして置くことができます。
それともう一つ。
ケーブルはなるべく硬い方が良いと思います。
最初は柔らかいケーブルを使っていましたが、編み直す時は硬いケーブルにしたらなんだか編みやすかったです。
最終的にはこんなかんたんなことで解決できるなんて…。
なんというか、我ながらアホかなと…。
でもさ、これまで輪針で平編みをするときって、常に表を見て編むときは表面が外側に、裏を見て編むときは裏が外側になるように編んでいて、これが当たり前だったんですもの。
当たり前になっていることってわざわざ深く考えないよね。
ということで、結局は必要最低限の輪針とボビンだけで、かごも竹ひごもは必要ありませんでした。
お金払ってわざわざ2本針かったのになぁ。
そんなわけで、わたしはまわりまわっていろいろ小細工をせずに、初期装備だけで絡まり問題が解決できたわけですが、作業環境も編み癖もそれぞれ違うので、絡まり問題が発生したら私の失敗案も試してみてください。
イタズラする何かがいなければ有効なアイデアもあると思います。