大事なことだから何度でも言おう!編み物の本に販売禁止と書いてあったら売っちゃだめ!!

長いつぶやき

このブログは編み物のブログなのであえて「編み物の本」といいましたが、本の掲載作品を作って売るのがダメなのは縫物や刺繍でも同じです。

このブログでも常に上位の閲覧数にあるのが編み物の著作権についてのこの記事。

それなりに編み物の関連の著作権に関心がある人が多いことが分かります。

しかし文化出版がついに声明を出しましたね。

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ついに文化出版が怒ったぞ

いや、文化出版が怒ったというよりは中の人が怒ったのでしょう。
(怒ったかどうかは分かりませんが)

文化出版がXを投稿しました。

わたしも見たことがありますよ。

メルカリに三國万里子さんの本の作品を売ったのを見つけたときは黙って通報ボタン押しました。

知らないでやっているのか、知っていてやっているのか分かりませんが、もし知らずにやっていたなら今知りましたね

すぐに止めましょう。

今出品していたらすぐに取り下げましょう。

デザイナーが本を出版できるようになるまでに積み重ねてきた様々な苦労を以下の記事を読んで想像してください。

デザイナーのことだけではありません。
どれだけの人が関わってその1冊が書店に並べるようになったのか考えましょう。

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著作権以前の問題です

「人が嫌がることをしたらダメなことなんてこどもでも知ってるよ」のイメージ

編み物関連の著作権の話題になると必ず一人は出てくる「パターンには著作権が発生しない」論者。

そういう例はあります。

興味があれば調べましょう。

きちんとした知識を得ようとする真面目な方なら、弁護士や専門家の解説や、過去の判例を調べることができるはず。

それにしても、インターネットで検索すると「編み物の本の編み図で編んだものを売っても良いのか」という趣旨の質問はけっこうな数であるんですよね。

デザイナーや出版社に問い合わせせずに匿名の掲示板で質問するあたり、心のどこかで「やったらダメ」だと分かっているのではないでしょうか。

だけど、どうにか売っても良い理由を見つけたい。

そんな想いを抱いているのではないでしょうか。

だとしたら、著作権や知的財産権がうんぬんよりももっとシンプルでかんたんな考え方を教えましょう。

幼稚園や保育園で教わりましたよね。
遅くとも小学生で習うはずです。

人が嫌がることをしたらいけません」と。

パターンや書籍のどこかに「掲載されている作品を編んだものは販売禁止」って書かれていたら売ったらダメです。

人として‼

「販売禁止」と書いてあるということは、デザイナーや出版社が販売して欲しくないと言っているのです。

さて、ここで今回声明を出した文化出版の出版物を例に具体的にどこに書いてあるか教えましょう。

例)タイトル:今日のあみもの
著者:三國万里子
出版社:文化出版

一番後ろのページに書いてあります。
別の出版社でも同じような場所に書いてあります。

同じ本ではなくてもたいてい同じ場所に書いてありますので、今まで見たことがない人は見てみましょう。

これでどこに書いてあるか分かりましたね。

著作権法は解釈次第で素人の意見が割れています。

匿名のインターネットの掲示板で質問する程度の心構えの無い人が、他者から指摘をされたときにはっきりと胸を張って「問題ない」と主張できるほどの反論の材料を準備するにはかなりの労力を使うでしょう。

そんなことをしてまで他人のデザインでお金儲けしたいですか?

出版に関わる企業やその人たちの労力や努力を踏みにじってまでお金儲けしたいですか?

今一度ご自身の良心に問いかけてください。

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いつまでもこの問題は無くならないだろうけど地道に対策しましょう

長年文字を扱うメディアの運営をしてきてわかったことがあります。

人は文字をろくに読まない。

ということです。

そして人は疑問をいだかなければ調べることもしません。

編み物の本の編み図で編んだものを売ることに何の疑問もいだかなければ、今売っている人、これから売ろうとしている人にはこんな風にまじめに文字を書いたところで読まれないのです。

読んだとしてもきちんと読まずに飛ばし読みをして、自分が欲しい言葉を探し、自分にとって都合のよい解釈をする人は多いのです。

たとえば、編み物の著作権に関する「本に掲載されている編み図の作品を編んで売っても良いのか」という質問に対して一人でも

「編み方に著作権は発生しません(そういう判例が実際にある)。」

という回答があれば、

多くの人が「本に販売禁止って書いてあります。」と回答していたとしても

「編み方に著作権は発生しない=売っても良い」

という解釈をする人はいます。

なのでわたしが著作権について書いてある場所を教えようが、それをきちんと確認してもらったところで自分にとって都合の良い解釈をする人はこれからも知ったうえで売り続けると思います。

販売禁止とうたっている本の作品がフリマなどで売られていたらだまって通報しておきましょう。

それと、最近編み物を始めた人やこれから始める人はこのことを知らないでしょうから、そういう人にはそっと教えましょう(優しくね)。

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