「いつ編めなくなるかわからない」を痛感した2022年

長いつぶやき

時が経つのは早いですね。
あっという間に年末が来てしまいました。

2022年はニッター(またクロシェッター)のみなさんにとって、どのような1年でしたか?

「編み物を始めました!」
とニッター、クロシェッターの仲間入りをした人もいるでしょうし、

「特別なことはなくいつもどおりにただ編んでました。」
「別の趣味を始めて編み物の時間が減りました。」

などいろんな人がいることでしょう。

わたしにとって、2022年は考え方が大きく変わった1年になりました。

今回は2022年の振り返りをします。

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健康な人よりも明日人生が終わる確率が高いことを知った

わたしの身体は重い病気ではないけども病弱という程度のポンコツ具合です。

子どものころからずっと。

大人になっても精神的なストレスや肉体的な疲労がたまると結構重めの病気になりました。

乳頭血管炎
→視界がすべて黄色に見えたり
(珍しい病気なのか研修医やほかの医者が検査中のわたしを取り囲んだ)

突発性難聴
→電車の発車ベルが鳴り響く駅のホームは地獄

突発性難聴その2
→2回目だからもはや突発性ではない
(メニエール病の可能性もあったけど精密検査しなかった)

とまぁ、ここには載せないけど他にもいろいろと。

遺伝的に脂質代謝異常と高血圧のポテンシャルがあり、20代で脂質代謝異常の傾向と診断されて、30代半ばから治療(治らんけどw)に入り昨年から高血圧の治療も開始しました。

なので今年の3月に受けた人間ドックの成績は悪いだろうと予測はしてました。
結果、注目すべき悪いことは

・緑内障(いずれなるよ。経過観察ね。)
・未破裂脳動脈瘤

緑内障はよく聞くし、まわりでもかかった人がいるから「そういうこともあるでしょう。」という程度の感想だけど、問題は未破裂脳動脈瘤。

なんだよこれは!
怖いな名前が!!
しかも3つもあるってよ!!

とまぁ、病院に呼び出されるわけですが、未破裂脳動脈瘤とはつまりくも膜下出血の種です。

これが発覚したのは人間ドックに無料で付けられた脳ドックのおかげ。
※婦人科健診もオプションで付けてこちらは問題なし

とにかく未破裂脳動脈瘤は精密検査をしましょうということで、脳ドックはMRIだったけど、精密検査では造影剤を使ったCTでの検査になりました。

この検査結果

・3つのうち2つは破裂しても死なない。
→腕がしびれるかな。クモ膜下出血にはならない。

・残り一つが厄介。
→変な形。破裂したらクモ膜下出血確定。

ということで、「なんか変な形をしてるからもっと詳しく見よう。」となって、脚の付け根から動脈にカテーテルを入れて行う先のCTよりも詳しい検査で入院することに。

結果は

・例の一つはやっぱり変な形をしているし、若いから経過観察ではなくて治療をするのもよい
・治療が一筋縄ではいかない。破裂を完全に防ぐと失明の可能性がある。失明を避ける治療だと半端だから再発の可能性が大。
・そもそも若い人には見られない変な形の血管をしている。

そしてこれもやはり遺伝要素が強い。
母方の親類にくも膜下出血、モヤモヤ病、わたしと同じ未破裂脳動脈瘤がいて、
かつ、脂質異常症も母方の血筋(母のきょうだい全員が脂質異常症)。

これはもう運命なのでしょうね。

ちなみに選択肢としては、手術も経過観察もあり。
今は毎晩老猫の点滴をしないといけないので、経過観察の選択肢がまだあるので、経過観察にしました。

ただ、思ったよりもリアルに「あと30分後に死ぬかもしれない」というように考えるようになったし(すぐに破裂するようなら医師が手術を推すでしょうけど)、命を守るために手術をして失明する可能性もあるし、いずれ緑内障でも失明するという自分の身体の情報を揃えた結果、「やりたいことは我慢しない」と考えるようになりました。

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目が見えるうちに手が動くうちに編みたい物を編もう

未破裂脳動脈瘤に関してはショックではあったけど、それを持っている人は結構いるようですし、それがある人が全員破裂するわけではないです。
(職場で話したら未破裂脳動脈瘤仲間が向かいの席にいましたw)

それでも人によっては不安で不安で仕方なく、ひどい人はこれが理由でうつ状態になりQOLが著しく下がってしまう人もいるようです。

なので担当の脳外科の先生はわたしを心配していました。

定期健診のときに

「あの精密検査から3か月たったけど、どう?不安とか…。」

と聞かれたので

「人より突然死ぬ可能性が高いし、いつ目が見えなくなるかわからないってことが分かったら、見えるうちに楽しんでおこうって思って、これまでは『お金ないしー』とあきらめていたことを我慢しないでやるようになったからむしろこれまでより生活が楽しい」

と言ったら、

「ポジティブだねぇ」

と言われました。

ポジティブなのかw
でもね、誰だっていつ死ぬかわからないんですよ。

今だって新コロが猛威を振るっていますし、今夜食べる生ものにあたって食中毒になるかもしれません。
楽しいお出かけや、通勤・通学時に事故にあうかもしれない。

本当にいつ人生が終わるかわからないのです。

だからこそ「編み散らかし上等!!」と、興味を持ったものはどんどん手を付けます。

お金の不安はそれなりにあるけど最終手段として、この国は正しい情報を仕入れて正当な手続きを踏めば死なないようなシステムになっています。

2023年も節度を持って、我慢をしないで、ほしい糸を買って、編みたいパターンを買って、どんどん編んでいこうと思います。