昨年2019年の秋に届いてほったらかしにしていたフェリシモのプランドプーリングのキット。
このキットは二日で出来上がるお手軽なキットです。
今回は毛糸の在庫整理を兼ねて大物は傍らに置き一気に片付けることにしました。
この残りのキット3つが曲者でして…。
編み方の補足を記事にします。
パターン通りに編めない! でも諦めない
過去の記事ではプランドプーリングの編み方を簡単に紹介しました。
このときに紹介したキットは、キットNo1.のたき火(ポシェット)です。
この作品は糸の引き加減を調整するだけでパターン通りに編むことができましたが、今回編んだ3つのキットはそれだけでは編めませんでした。
これから各キットで起きた問題点とその対処法をご紹介します。
No2.花葉(あずまバッグ風小物入れ)
何度編んでもパターン通りに編めません。
指定通りかぎ針5/0号を使用すると、どれだけ糸の引き加減を調整してもパターンに記載されている各色の目数がどうしても編めません。
すべての色の目数が少なくなります。
そこでまず、かぎ針のサイズを4/0号にします。
すると、赤紫・青緑は指定通り9目編めます。しかし生成りがどうしても5目編めません。
頑張って強く糸を引いてなんとか5目編めることがある程度で、ほとんどが4目になります。
そこで、目数を変更をすることにします。
段染めのモチーフは一段28目、こま編みは14目です。
この一段の目数は必ず守るようにして、生成りを1目減らし、赤紫または青緑を1目増やして調整します。
以下に変更点をまとめました。
No2.花葉(あずまバッグ風小物入れ)の変更点
指定 | 変更点 | ||
---|---|---|---|
使用針 | かぎ針5/0号 | かぎ針4/0号 | |
編み目数の 目安 |
赤紫・ 青緑 |
こま編み9目 | こま編み9目 または10目 |
生成り | こま編み5目 | こま編み4目 |
これで見本のような作品が編みあがります。
パターンにはちゃんと「染め色の都合上、指定の目数通りに編みにくい場合があります。」と記載がありますが前回が素直に編めたこともあり、今回は「できないじゃん!」って少しイラッとしましたw
でもまぁ、調整の仕方を1つ覚えたのでこの調子で次の作品も編んでいきます。
No3.水面(丸底ミニトート)
NO.2での変更点を踏まえてこちらは最初からかぎ針を4/0号で編んでみました。
するとまぁまぁいい感じです。
試しに5/0号でも編んでみます。
どうやら4/0号の方が指定の編み目数の目安通りに編めるようです。
なのでパターン通りに順調に編んでいきます。
パターン通りに段染めの糸で側面を9〜34段まで編みました。
ここで段染めの糸がかなり残っていることに気がつきます。
なので糸を編みきってみようと思いました。
単純に輪に編みながら前々段と色を一目ずつずらして行けばいいはずなのでこのルールを守って編めるところまで編みます。
39段まで編めました。
すると偶然ですが模様がぴったり1週分になりました。
どういうことか。
パターンを持っている人は出来上がりの見本写真を見ると気づくかと思いますが、パターンの見本写真中央上部に当たる水色の塊が、途中で切れています。
図解を見るとわかるように、パターン通りの34段目までしか編まないと、◇の形が切れた形になります。
ですが、39段まで編んだ結果綺麗な◇になりました。
段染め糸で側面39段まで編んだら引き続き側面を生成りの糸で編みます。
別糸をつけて持ち手を編み、最終段は引き抜き編みにします。
ここでまた生成りの糸が余っていることに気がつきます。
持ち手の内側は縁編みの指示はないのですが、持ち手と側面の付け根が使用しているうちに伸びてくると思います。
ならば糸も余っているので持ち手の内側も引き抜き編みで縁編みをすることにします。
持ち手の付け根の目に別糸をつけてくさり編み一目で立ち上がり、下段のこま編みに編み方向に沿って引き抜き編みを編み入れ、最後は引き抜きます。
これで持ち手が少し丈夫になります。
No3.水面(丸底ミニトート)の変更点
指定 | 変更点 | |
---|---|---|
使用針 | かぎ針5/0号 | かぎ針4/0号 |
側面の段染め糸の段数 | 34段 | 39段 |
縁編み | 側面最終段のみ | 持ち手と側面の内側を追加 |
これで完成です。
No4.霞(長方形ミニバッグ)
No.2とNo.3の感じから「これもかぎ針を1号細くしようかな。」と4/0号で試し編みをして見ましたがどうにも合いません。
5/0号に持ち替えても合いません。
編み目数の目安通りに編めないのです。
〝どの色が〟というように、特定の色が一目少ないとかでもなく、すべての色の幅が合ったり合わなかったり。
これまでは段染めの色の境目が表側に出てこないように気をつけていたのですが、本当にどうにもなりません。
◯の箇所が染め境目です。
かすれた色が出ているとなんとなく汚く見えますが諦めます。
無理やり糸の引き加減で調整しても「あちらはゆるい。こちらはきつい。」となってしまい、編み地が歪みます。
何度も糸を強く引いているうちに右手の親指が痛くなり腱鞘炎気味になってきました。
もう深く考えることはやめて一段の目数と前々段と一目ずれるというルールだけ守ってひたすら編むことにしました。
そもそも設計に問題があるような気もします。
段染めで編むモチーフの編み図の両端を見ると、段をまたぐ場合の立ち上がりを除いて右側は各色のこま編みが一目ずつ少ないのです。
右端の立ち上がりとこま編みとこま編みの間のくさり編みを緩く編みますが、するとモチーフの右側が緩いので編み地が歪みます。
スチームをかければある程度落ち着きますが、なんだか気に入りません。
「もういいや」ってなりました。
とりあえずこれでキット3つを片付けました。
まとめ
フェリシモのプランドプーリングのキットはあと2つ届く予定ですが購入を止めました。
くさり編みとこま編みで前々段とは右に一目色をずらす。
このポイントが理解できました。
ただ、飽きます。
わたしにとって簡単な編み方だけでキレイな模様が編めるということは、飽きやすいということですね。
でもなんだかんだ言いいましたが「プランドプーリングがどんなものか」、「とりあえずやってみたい」という人にはフェリシモのキットはオススメです。
やってみた結果「合わないな」と思うか「もっとやりたい」と思うかは人それぞれ。
わたしはお腹いっぱいです。
フェリシモのシステムのいいところは、購入したコースが毎月送られてくるので編むしかなく身につきやすいことと、止めたければいつでも止められることです。
もし迷っている人がいたら1つでも購入してみてください。
疲れはしますが可愛い作品が編めるのは確かです。
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