オトナ女子のクロッシェスタイル リボンのクラッチバッグの編み方捕捉

かぎ針編み

編み方自体は難しくないけど「それってどうやるの?」って謎があるレシピ、たまにありますよね。

書籍だと特に文字数や図・画像の数に制限があり、どうしても説明を省略せざるを得ないということがあります。

夏に向けてエコアンダリアで何か編みたくなり【オトナ女子のクロッシェスタイル】の中から、Gのクラッチバッグを編みました。

ちょいちょいつまづいた部分があったので、わたしのように同じ部分でつまづいた人の参考になるように編み方の捕捉をまとめました。

経験者ほど間違える? 鎖編みからの目の拾い方

鎖編みで作り目をして編み図どおりに細編みで各パーツを編んでいくのですが、仕上げの段階で間違いに気づいことがあります。

それは鎖編みからの拾い目の仕方。

書籍の後ろの方に基礎テクニックが紹介されています。そこも読んでいれば良かったのですが「鎖編みで作り目」と見れば、何も考えずにわたしは自分が好きな仕上がりになる方法で拾い目をします。

さて、皆さんは鎖編みで作り目をしたら1段目を編む時にどこにかぎ針を入れて目を拾いますか?

わたしは半目と裏山です。
指示があれば裏山を拾いますが、裏山だけを拾うのは見た目が好きではありません。

裏山だけを拾うと裏山が伸びて穴が開くのが嫌なのです。

なので特に指示がない場合は半目と裏山を拾います。

ですが今回のレシピとしては、書籍に記載されている基礎テクニックには「裏山を拾う」とあります。

つまりこれは「鎖編みでの作り目は、裏山を拾う」と言う前提でのレシピとだということでしょう。

とは言え、やはり好きな方法でいいとは思いますけどね。
(という考えが最後に余計な作業を生むことになります。)

本体とマチを編み合わせる

編み図どおりにすべてのパーツが編み終わりました。

編み方に難しいことは特にありません。
ここからはキレイに仕上げるコツを紹介していきます。

エコアンダリヤで編むなら必須 組み立てる前のスチーム

エコアンダリヤは糸の特性で、ただ編んだだけではうねったりねじれたりと、そのままでは扱いにくいですし、仕上がりもキレイにできません。

なので必ず組み立てる前にスチームで形を整えましょう。

詳しいスチームの当て方はこちらの記事を参考にしてください。

オトナ女子のクロッシェスタイル 巾着バッグの編み方補足
【オトナ女子のクロッシェスタイル】という本から巾着バッグを編みました。 キレイに仕上げるポイントはとにかくスチームです。他にもちょっとしたコツもあります。

スチームを当てる前はクルンクルンになっていましたが、スチームを当てると面白いくらいに柔らかくなり、こんなにまっすぐに整えることができます。

そしてここで間違いを発見。

本体の縁編みは、本体とマチを一緒に編みます。
しかし後工程をしっかり確認していなかったために、先に縁編みをしてしまいましたので縁編みを解いてやり直します。

レシピを無視して自分がやりやすいようにする

早まって編んだ縁編みを解き、マーカーで本体とマチを仮止めして縁編みをやりやすくしました。

縁編みはマチと本体を重ねて細編みをします。
つまりマチの目と本体の段にかぎ針を通して目を拾うということですね。

書籍の編み図では、縁編みの糸は本体の右下(画像では右上の水色のマーカー)から編み始めるので、マチを上、本体を下にして重ねることになります。

それだと段から目を拾うのが苦手なわたしは、かぎ針を通す場所を間違えそうなので本体を上に、マチを下に重ねて編めるように、本体の左下(画像では左上の水色のマーカー)から編み始めることにします。

こんな感じで、本体とマチを重ねながらぐるっと一周細編みで縁を編みます。

バッグのかわいさはリボン次第

本体とマチを合体して縁編みをしたら、リボンの仕上げに入ります。

このクラッチバッグのかわいさはリボンの完成度に左右されます。
リボンをキレイに仕上げるためのポイントをまとめました。

面倒くさがらずに丁寧に作りましょう。

パーツaを輪にする

リボンのパーツaを輪にします。
※この輪にする手順は後ほどパーツcを輪にする時も同じです。

レシピによると、縁編みでゴールドのくさり編みを「輪に縫うときに一緒に巻きかがり」とありますが「『一緒に巻きかがり』のやり方」と「一緒に巻かがるのなら何のために鎖編みを編んだのか」がわからず、ちょっと考え込んでしまいました。

一緒に巻かがるならただ邪魔になるだけじゃん。

と思ったのです。

一緒に巻かがる方法を考える

書籍内に捕捉がなくて「ちょっと何言ってるかわからない」と脳内でサンドウィッチマンの富沢さんの言葉が再生されました。

そしてしばし考え、二つの解釈が生まれました。

一緒に巻かがる方法1

とじ針を右側の段 → 鎖編み → 左側の段に通す。
こちら↓の画像では半目を拾っていますが、裏山を拾う方法もありそうです。

一緒に巻かがる方法2

とじ針を右側の段 → 鎖編みの下 → 左側の段に通す。
つまり鎖編みを巻かがるときに包むということですね。

ここまで考えてふと思いました。
鎖編みなんかしなければ「一緒に巻かがるってなに」なんて悩みは生まれません。

で、またしばし考えました。
鎖編みをしないで困ることとは?

…!
糸端の処理が減る!

縁編みはネイビーの最終段の右端から編み始めて、鎖編みで左側を回って下の段(編み始めの作り目)を拾っていきます。
すると糸を切らずに最上段と最下段を編むので糸端は編み終わりと編み始めの2か所だけ。

鎖編みをしない場合だと、最上段と最下段でそれぞれ糸を切って新たに糸をつけることになるので、最上段の編み始めと編み終わり、最下段の編み始めと編み終わり、計4か所で糸端の処理をすることになります。

だからなのかははっきりしないですが、鎖編みで最上段と最下段をつないでいる方が楽なのは確かですね。

ということで一緒に巻かがる方法を改めて考えた結果『一緒に巻かがる方法2』で処理をします。

これでリボンのパーツaを輪にすることができました。

パーツを組み立てる

次にパーツa・bをそれぞれレシピのように中央でタックを寄せて縫い、裏を見た状態でaにbを重ねて中央をcで巻いて巻きかがります。
cの巻きかがりはaの巻きかがりと同じ『一緒に巻かがる方法2』で行います。

さてこのパーツa・b・cをまとめる作業ですが、一気にまとめるのはちょっと難しいです。

そこでキレイに仕上げるために、ちょっとした手間を加えることにしました。
それはcで巻く前にパーツa・bを仮縫いすることです。

仮縫いする場所は2箇所以上にすると安定します。
この仮縫いの糸は後ほど解きますので、やりやすい場所で軽く固定できるようにしましょう。

このように仮縫いしたらパーツcで中央をぐるっと包んで、巻きかがりします。

リボンの仕上げ

すべてのパーツを組立ててやっとリボンの姿になりました。

しかしこれだけだといまいちかわいくないです。

自分が納得する形に整えます。
わたしが個人的にかわいいと思うリボンの形はパーツb(リボンの足?)の見え方で変わります。

スチームを当てて編み地をやわらくして形を整えても、元の形に戻ってしまってかわいい形をキープできません。

そこで、かわいいと思う形をキープできるように目立たない場所で縫いとめることにします。

リボンの足(?)の裏側は完成したときに隠れるので、このように縫いとめて糸端を編み地に入れ込んで処理します。

左右同じように縫いとめたらスチームで形を整えてリボンの完成です。

マグネットホックをつける

マグネットホックをふたの裏側と本体の前側につけます。

指定のマグネットホックはハマナカ マグネット付き丸型ホック(14mm)です。

このマグネットホック、縫い付けるのではなくホックにツメがあって、ツメを編み地に刺して折り曲げることで付けることができるらしいのです。

簡単で魅力的なこのホック、今回使用している糸を買ったときに一緒に買おうと思ったのですがそのときにはショップには取り扱いがありませんでした。

仕方ないので普段通りの縫い付けるマグネットホックを使います。

編み地に縫い付ける糸ってどんな糸?

編み物をしていてもたまにしか出てこない縫い物。
編み地に縫い付けるとき、どんな糸や針がいいのか悩みませんか?

例えばバッグに内布を縫い付けるとき。
例えばカーディガンにジッパーを縫い付けるとき。

どんな糸、どんな針で縫い付けるのか、あまり書籍に書いてないですよね。

もしかしたらプロの人たちの間や売り物にする場合とかには明確なルールがあるかもしれませんが、わたしはこのようにルールを作っています。

基本的には編み物用のとじ針を使う
編み地同士を縫い付けるなら使用糸で縫う(必要があれば糸を割いて細くする)
織り目の細い布を縫い付けるなら縫い物用の針と糸を使う

わたしルールに基づき、使用する糸はレース編み用のとじ針と、30番手のミシン用の糸です。

レース用のとじ針は縫い物用の針より先端が丸く、編み糸を割ってしまう危険性が低くかつ、マグネットホックの針を通す穴も通せるから。

糸は20番手の手縫い用の糸でも良かったのですが、糸のツヤ感がミシン用の糸の方がマグネットホックにマッチしたのでミシン用の糸を選びました。

どんな針とどんな糸を使うかはお手持ちの中でふさわしいものを選べばいいと思います。

ちなみに【オトナ女子のクロッシェスタイル】ではレッスンと言う章があり、ポーチへのジッパーのつけ方が載っています。これをみると普通の手縫い用の糸と縫い針を使っているようです。

マグネットホックを縫い付ける

マグネットホックを縫い付ける場所を編み図を参考に印をつけます。

わたしはマーカーをつけていますが、マーカーがなければ糸でもなんでも良いです。

ホックを縫い付ける位置がずれるとフタを閉めたときにバッグが歪んでしまいますので、ずれていないかしっかり確認しましょう。

印をつけたら縫い付けます。

布の縫い物と違って、縫い始めに糸端を玉結びして糸を張っていくことはできません。
編み地をすり抜けてしまいます。

なので最初は左手の親指でホックと糸端を抑えて、右手で針をホックの穴と編み地に通します。
※画像は二ヶ所目を縫い付けているところ

このときに編み地の糸を割ってしまわないように注意しましょう。

縫い付ける順番は、対角線上に交互にしていくとやりやすいです。

縫い付け終わったら親指で抑えていた方の糸端を針の穴に通して、元から針に通してあった方の糸端と合わせて玉結びしたら、糸端を編み地に隠します。

これをマグネットホック凸凹の両方、計8ヶ所で行います。

総仕上げ キレイに形を整えるポイント

リボンをつけて形を整えたら完成ですが、完成度をあげるために少しアレンジをしています。

ここでは総仕上げのポイントをまとめました。

リボンをつける

見本のようにリボンをつけますが、つける位置は個人の好き好きですね。

試しにど真ん中にリボンを乗せてみました。

ちょっとダサい…。
一気にチープな感じになりました。少し子供っぽいです。
※個人的な感想です

なので見本のようにリボンを斜めにして、左に寄せます。

やっぱりコッチの方が良いですね。
この位置でリボンを縫い付けます。

ここで使う針と糸は、編み物用のとじ針と使用糸(エコアンダリアネイビー)です。

しかし画像を見てわかると思いますがかなり形がいびつです。

それは作り目の段がゆるくて幅が広がったからです。
この歪みを正すために少しアレンジを加えます。

形を整えるために取った方法

画像をみるとどれくらい幅が違うかわかります。

本来ならこの二本の矢印は同じ長さにならないといけません。
前述の完成画像をみると、フタよりも内側に収まるはずの本体の前側がはみ出ています。

これを直します。
(この作業が作り目を自分が好きな方でやったことによって生まれたと思われる余計な作業です)

本体の前側の幅を狭くする方法

フタ側の幅が22.5cm、本体の前側の幅が27cm。
その差は5cmなので、5cm分の目を減らしながら細編みで縁編みを足すことにします。

5cm分は7目でしたので、前側の縁編みをする際に7ヶ所で2目一度をします。
マチは段数から、本体と重ねて編んでいる段数=2目を減らした目数を拾います。

まとめると以下のような式になります。

マチの段数9段−2段(本体と重ねて編んでいる段数)=細編みの目数7目(左右それぞれ)
本体の作り目44目−2目(マチと重ねて編んでいる目数)−2目一度7ヶ所=細編みの目数35目

上記の計算式で割り出した目数で細編みで縁を編みます。
右側のマチから編み始めて、本体の前側、そして左側のマチを編んでいきます。

このように縁編みをして前側の最上段の目数を減らしたらはみ出しは改善されたけど、まだ少しはみ出していましたので、仕上げのスチームの時にフタを横に引っ張って伸ばすことにしました。

スチームをかけて整えたらこうなりました。↓

ちょっと歪んでるように見えるけど、中に荷物を入れたら形は整います。

長財布、iPhone、ハンカチ、文庫本が入りました。
思ったよりたくさん荷物が入るようですね。

まとめ

思い込みで進めると要らぬ作業を生んでしまいますし、最終的にはクオリティにも関わってきます。

思うようなクオリティが出せないのは技術のせいではなく、ちょっとしたコツやポイントを見落としているからだと、今回つくづく思いました。

冒頭で鎖編みの作り目のときに、半目と裏山を拾うか、裏山を拾うかの話をしました。

裏山だけを拾うと裏山が伸びてしまうので穴が開くのを嫌い、普段は半目と裏山を拾っていると言いました。

でも、もしかしたら書籍の基礎テクニックにあるように裏山を拾って入れば余分な縁編みは必要なかったかもしれません。

書籍でたくさんの作品を編んできたからこそ「こうだろう」と思い込みでやってしまって失敗することは多々あります。しっかりと編み始めから完成までの工程をシミュレーションするって大事ですね。

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