勢い余って買ったけど編みたいものが見つからない。
そんな糸、皆さんもありますよね。
今回のプロジェクトは、そんな感じで始まりました。
今回使った糸は元々は別のセーターを編もうと買った糸だったのですが、試し編みをしてみたらなんかしっくりこなくて少々持て余していたので、これをうまく活用しようと手持ちのパターンや編み図をガサガサと探したところ、良い感じの編み図を見つけて編んでみたら非常に実用的なセーターになりました。
さらに材料費を計算してみたらわたしの着分の平均予算より大幅に材料費を抑えることができました。
そこで今回は、とってもかんたんでかつプチプラでかわいいセーターが出来上がるまでを紹介します。
編み方は本当にかんたんで、使用した糸もお手頃価格なので初心者さんにもおすすめです。
なお、本文中に記載の毛糸の価格は公開日現在のものです。
編み図と毛糸について
編み図はニットマルシェVol.25に掲載されているかんのなおみさんのデザインのセーターを編みます。
指定糸はこちら
ですが今回使用した糸はZAKKAストアーズさんの「ふわり」のCol.20(ミストピンク)です。
【素材】
アクリル:80%/モヘヤ:15%/ウール:5%
(モヘヤなんですね、モヘアだと思ってました)
【推奨棒針サイズ】
7ミリ~8ミリ
指定糸で編む場合、使用する針は棒針12号と15号です。
「ふわり」の推奨針サイズは7ミリ~8ミリなので、本体を15号で編むとどうなるかな?と思ったので、7ミリと15号で試し編みしたら、7ミリだとゆるすぎました。
なのでレシピ通りに15号を使用をすることにします。
極太糸を太い針でざくざく編んでいくのであっという間に仕上がります。
ちなみに指定糸を使わないときの代用糸の決め方はこちらの記事を参考にどうぞ。
プチプラ糸を代用してセーターを編んでみよう
編み方は基本的には編み図どおりですが、後述するとおり袖の段数を減らすというアレンジを加えました。
流れは以下のようになります。
1)前身頃と後身頃を編む(同じもの二つ)
2)身頃の両肩をはぎ合わせる
3)袖を編む(左右同じ)
4)袖下と身頃の脇下はすくいとじ
「ゲージをとらないとこうなるよ」という見本ができる
順調に前後身頃と片袖を編み進めて、残りの袖を編んでいるところでふと気が付きます。
「デカすぎない?」と。
身頃と袖下を仮止めをして試着します。
袖が長い‼
身頃が長い分にはいいんですよ。
でも、袖が長いのは邪魔です。
というわけで適当に、かつ模様の区切りがよいところで調整します。
編み図とおりなら袖の本体82段のところを64段に変更。
すでに編み終わっている袖を、62段のところまで解いてリブを編み直します。
この修正は袖の編み方が身頃の肩から目を拾って袖口まで編み下ろす方法だからできたやり方ですよね。
これが袖口から肩まで編んで身頃と合体させる編み方だったら袖全解きだし、何段ごとに何目増やすかという計算をしないといけないところでした。
なにはともあれ、完成しました。
ゲージ、めんどくさいけど必要ですね。
指定糸じゃない場合はなおさらです。
でもまぁ、失敗して解いて編み直すなんて、すべての作品でやってきているので効率は悪いけど、編み物は非効率を楽しみむものなので、これはこれで楽しいです。
指定糸を使った場合との価格を比較してみる
ここでは指定糸で編んだ場合と今回編んだものでかかった費用を比較してみようと思います。
まず指定糸の情報をおさらいします。
この糸は毛糸のピエロさんで取り扱っています。
まずは、指定糸で編んだ場合にかかる費用を計算します。
この糸の販売価格は968円で費用量は6.6玉になります。
購入する数に端数はないので繰り上げて7玉で計算します。
わたしは離島住まいではないので、こちらの購入金額では送料がかかりません。
968×7=6,776円
おお!
わたしのセーター着分の平均の半額だ。
すでにプチプラでしたw
ではでは次に、今回使用した糸で編んだものにいくらかかったかを計算します。
今回使用した糸は毛糸Zakkaストアーズさんのふわり。
実は指定糸のピエロさんも代用糸の毛糸Zakkaストアーズさんも、運営はごしょう産業でグループ店(?)なんですね。
さて、今回の使用糸の価格は1玉396円(税込)で11玉使いました。
こちらも送料はかかりませんでした。
396×11=4,356円
となりました。
指定糸で編むよりも2,420円も抑えることができました!!
指定糸で編んでも安く済むけど、「ふわり」コスパがかなりいいです。
いっぱい買ってしまってまだ余っているので、マフラーでも編もうかと思っています。
プチプラな毛糸で代用するのも楽しいよね
最近は指定糸や作家こだわりの手染め糸、輸入糸などちょっとお高い糸で編むことが増えていたけど、お手頃価格の糸で編むのも良いものですね。
ただ若干チープな感じはします。
なんか「偽物くさいモヘアだなぁ」という感じ。
あと、一玉に必ず2つ以上の結び目がありますw
4つの結び目が出てきたときには「さすがにどうよw」と思いましたけど、まぁ、それは仕方ないかなと。
プチプラ糸にありがちなことですしね。
今回使用した糸は極太でザクザク編めるので、あっという間に身長が伸びてしまうお子さんの成長に負けない早さで編みあがるし、とにかくプチプラなので引っかけて編み地がぴろーんってなっても、ジュースをこぼして汚しても「ま、いっか」となりそう。
また毛糸のチクチクが苦手な人でも、この糸はふわふわなので全然かゆくありません。
編み心地はちょっと良くなかったけど、出来上がりはすごく軽くて温かいので、その辺のお店にお買い物にいくときやお散歩、節電のためにエアコンの温度を低めに抑えているお部屋で重宝しそうです。