この記事は2019年9月30日に公開した記事をリライトしました。
毛糸専門店に毛糸を探しに行くと、かせ巻きの状態で販売されていることが多々あります。
わたしは糸をかせで購入した場合どのようにしたら編める状態にできるのか知らなかったので、かせで購入することを避けていました。
同じような悩みを抱えている人はいないでしょうか。
素敵な手染め糸は結構な割合でかせ巻きで売られています。
「このねじねじした糸の束は何?どうやって使うの?」と思っているかせ巻糸未経験のみなさん。
この記事を読んでかせ巻糸にチャレンジしてみましょう!
※当記事で使用しているかせくり器は買い替えました。おすすめのかせくり器と具体的な使い方はこちらをご覧ください。
当記事ではかせ巻の扱い方を参考にしていただければと思います。
糸の形状について
まず、糸の形状をかんたんに紹介します。
- 玉巻
- コーン巻
- かせ巻
玉巻糸はさらに、俵巻、ドーナツ巻、レース巻があり、玉巻とコーン巻の場合は何もしないでもすぐに編み始めることができますが、かせ巻きの状態では絡まるのですぐには編めません。
とある人がかせ巻き糸を肩にかけて編んでいたので真似してみましたが、わたしにはできませんでした。
そこでかせ巻糸をどうしたら使えるようになるのか調べたところ、二つの道具を使って毛糸玉を作るということでした。
かせ巻きを玉巻にする方法

玉巻にする一番かんたんな方法は、かせくり器と玉巻器を使う方法です。
この方法が一番早くてキレイな毛糸玉を作れます。
かせ巻き毛糸を初めて買った時は、玉巻器だけを購入して玉巻をしました。
玉巻器しか持っていないときは、夫に協力してもらい両腕に糸の輪を通したり、椅子の背もたれにかけたりして玉巻をしていましたが、どうにも効率が悪い。そこでかせくり器も購入しました。
かせくり器や玉巻器はそれぞれ低価格であれば、かせくり器は3,000円くらい、玉巻器は2,000円くらいです。お店のキャンペーンやセール時期を利用すれば出費は抑えることができます。
わたしが今使っているかせくり器はこちら
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かせくり器と玉巻器の使い方
※当記事のかせくり器の画像は以前使用していたメーカー不明の木製のかせくり器ですが、動画で使用しているDARUMAのかせくり器と基本構造は同じです。
まず、かせくり器を適当な台にセットします。
わたしはオープンシェルフにセットしています。家具に傷をつけたくない場合は、間に布等を挟むといいと思います。

次に、かせ巻きの糸のねじれをとって、束ねてある糸を解きます。
かせ巻きのねじれをほどくと輪になっています。
糸で束ねてある部分が2ヶ所あり、一方は別糸で束ねてあるだけですがもう一方は糸本体と繋がっています。
束ねるために使っている別糸をハサミで切り、糸本体と繋がっている方は解きます。

束ねてある糸を解いたら、かせくり器に以下のように引っ掛けます。
傘の骨のような部分は、糸の輪のサイズに合わせて広がりを調整し、骨の下部にあるストッパーで固定します。
次に玉巻器をセットします。
玉巻器も台に固定できるようになっています。

玉巻器のボビンの切り込みに糸端を引っ掛けます。
ここでちょっとしたポイントです。
玉巻をすると糸玉の中心から糸端を引っ張り出して編めるようになりますが、糸端が埋もれてしまうと糸端を探すのが手間になるので、ボビンより少し長めにセットします。
そしてほどよい早さで玉巻器のハンドルを回します。
巻き始めは遠心力でボビンに引っ掛けた糸端が浮いてしまい、最終的に毛糸玉に埋もれてしまい引っ張り出すのが困難になるので、最初はゆっくりハンドルを回し糸端が巻き取った糸に埋もれないように気をつけましょう。
※動画で使用しているかせくり器はDARUMAのかせくり器です。
かせくり器の回転の重さによりますが、糸巻器の糸を巻く力に任せっきりにすると糸を強く引っ張り過ぎることがあることがありますので画像の様に左手で糸のテンションを調整しましょう。

使用しているかせくり器は木製だからか回転が少し重いようなので、左手で糸を手繰り寄せながら右手で玉巻器のハンドルを回しています。
これが巻き終わった状態です。

玉巻の仕上げ
巻き終わったらボビンから毛糸玉をはずします。なんの毛糸かわからなくならないように、糸が解けないようにラベルで包んでおくといいです。
糸端は少し出しておくと編むときに便利です。
これが完成形です。

かせくり器を持っていないなら、かせくり役を作りましょう
本記事のタイトルの通り、かせくり器と玉巻器の両方があると毛糸玉を簡単に早く作ることができますが、かせくり器がなくても玉巻器があればキレイな毛糸玉を作ることができます。
協力者がいる場合
パートナーやお子さんなど、協力してくれる人がいる場合は一人がかせくり器の役、もう一人が玉巻器を操作する役というように、役割分担ができれば大丈夫です。
前述のとおり、わたしもかせくり器を購入する前は夫に協力をしてもらいました。
両腕にかせを通し、程よく糸の張り具合を見つつ糸が絡まないように調整してくれるので、実はかせくり器を使うより早く糸巻きができました。
しかし夫にも都合があるので、結局はかせくり器を購入したわけです。
協力者がいない場合
かせくり器もない。協力者もいない。
それでも大丈夫。代用品は工夫次第です。
例えば、「かせくり器 代用」とgoogleで検索してみましょう。みなさんすごいですね。さまざまに代用品を作成しています。
検索してみた上でわたしが試したのは、椅子の背もたれにかせを引っ掛ける方法です。
かせが緩んでいる状態だと糸が絡まりやすいので、程よく糸が張っているほうが巻き取る作業はスムーズです。

これでかせくり器の替わりになります。
他にも、ダンボールを使ったりする方法もありますので、ぜひともご自宅にあるもので代用になるものを探してみてください。
玉巻器がない場合
玉巻器がなくても工夫次第でキレイな毛糸玉は作れます。
よもぎさんという方が運営されているブログで詳しく解説されていますので、こちらをご覧ください。
→【動画あり】玉巻きの簡単なやり方。ラップの芯を使う方法と、道具なしで作る毛糸玉の作り方です。
ラップの芯が必要とのことですが、ラップの芯に限らずある程度の固さがある紙を丸めて代用ができそうです。
まとめ
これまでは「かせ巻き糸って難しそう」と思っていました。
実際自分で巻かないと編めないのですが、少しの手間と少しの道具の買い足しで自分の作品の幅が大きく広がります。
かせ巻きの毛糸をよく購入するのであればかせくり器と玉巻器を揃えることをおすすめしますが、かせくり器がなくても、玉巻器がなくても毛糸玉は作れます。
かせ巻き糸に対して苦手意識があったなら、ちょっとだけ手間を惜しまず挑戦してみましょう。
糸巻きの作業も楽しい作業になりますよ。
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