編み会を主催するならゆるくても“ルール”は決めておこう

長いつぶやき

Threadsってあまり居心地がいい場所ではないのですが…それでもつい覗いちゃうんですよね。
あそこはネタの宝庫でもあり、学びの宝庫でもあるから。

先日も気になる話題を見つけました。

「編み会に行けば教えて貰える」と本気で思っている人が一定数いて、しかもしつこく聞いてくる。
まわりが引いているのにも気づかない。

想像に難くない。

最近の編み物ブームについて古参のわたしが思うこと − 嫌なこと編 −

でも「人に聞く前に本を買いなさい、ググりなさい」と書いたのですが……Threads界隈にはほんとに“教えてクレクレ”が多いんですよね。

自分で調べず、最初から他人に答えを求めるタイプが。
(Xにもいるかもしれないけど私はまだ出会ってない)

精神構造は

ハンドメイド品を「クレクレ」する人に欠けている視点とクレクレの対処法

で書いた “拒否しても引き下がらないタイプ” と同じ匂いがします。

――相手のことを考えず、空気も読まず、自分の都合一本。
そういう人。

編み会での教えてクレクレは“時間泥棒“

先に引用した投稿とは別の投稿で「テイカー(教えてクレクレ)のせいで編み会でほとんど編めなかった」という声がありました。

楽しくおしゃべりしながら手を動かすつもりで参加したのに、
めんどくさい人にずっと絡まれて時間だけ消滅……。

もし忙しい合間を縫っての参加だとしたら、心底がっかりですよね。
完全に 時間泥棒 です。

わたしも全力で同情します。

ただ、誤解されたくないのは「何も聞いてほしくない、教えたくない。」のではなく、節度を持って欲しいということです。

「こんな時どうしてる?」というノウハウの共有はよくあるし、そういうことが聞けることも編み会に参加する楽しみの一つですしね。

テイカーが悪いだけ?……実はそうとも言い切れない

「クレクレがいるだけで編み会が台無しになる」

と言いたいところだけど、それだけでは片づけられません。

たぶん 編み会のルールがふんわりしすぎていた のだと思います。
(とは言っても主催者もそんなことになるなんて想像できなかっただろうな)

中には「初心者お断りにするのがいいかも」という意見もあったけれど、それは角が立ちそうです。

じゃあどうするか?

「教室ではありません。教えることはできませんので、基礎本や検索できるものをご持参ください。」

このくらいの線引きなら柔らかいし、誤解も防げるんじゃないかな。

逆に、講師資格があったり「わたし教えますよ〜!」という人がいるなら

◯◯さんが教えるので初心者さんも大歓迎

と明記するのもアリです。

要は“来る人に期待させすぎないよう、主催側が最初に線を引く”ことが大切だと思います。

わたしが編み会を主催する日が来るか分からないけど、もしその日が来たら最低限のルールとして、教えることができるかどうかは決めておこうと思います。

能動的に調べられる人は伸びるし愛される

編み物で仲良くなれるイメージ

昔からテイカー気質の人は一定数いましたが、Threadsを始めてから「ちょっと多すぎではないか?」と思うようになりました。

元・Webデザイン講師としての経験からすると、伸びる人は聞き方が違います。

「ここまで自分で調べて、ここまで作れました。でもここでこうなってしまいます。理由は何ですか?」

これができる人はグイグイ伸びていきます。

逆に伸びない人は最初から

「どうやったらできますか?」

という初っ端から丸投げする人。

Threadsの“教えてください”は後者が多い。

「まずは自分で下調べしようよ。試してみようよ。それでもわからなかったら聞きなさい。」

そう言いたくなる人が多い。

もちろん、中には「自分で出来るところまで頑張ったけど、どうしてもここが解決できない」と、ほんとうに努力したうえで尋ねている人もいます。

そういう人はいくらでも応援します。

結局みんな、

頑張っている人には優しくしたいけど、
頑張らない人には優しくしたくなくなる。

人間って、そんなものです。

“調べ方がわからない”ならまず基礎本を一冊買うべき

「調べ方がわからない」という声も聞きますが基礎本を一冊持てば、編み図の読み方も、編み方の名称もわかります。

名前がわかれば、検索ワードは自動的に生まれる。

「◯◯ 編み方」

これだけでほとんどの答えは見つかります。

基礎なんて不変的なんです。

古い本ならブックオフで500円。
それくらいはお金出してほしい。

ネットでタダで情報が入ることに慣れすぎないでほしいです。

まとめ:編み会は“みんなの時間”―守るには最初のひと言から

編み会って、ただ集まって編むだけですが、人としてのマナー、気遣いは必要です。

主催者はある程度の参加条件を明示し、ルールも決めておくのが良いでしょうし、参加する側も
「一人の人ばかりターゲットにしない」という姿勢さえあれば、どこに行っても歓迎されると思います。

テイカーが悪い、主催者が悪い——そのどちらでもなく、
“互いの時間と心を尊重する”
そのひと言に尽きるのかな、と思います。