とても春らしい淡い色合いの可愛い糸でBaker Sweaterを編んでいたのですが、急に「春は終わった!!」となったので、夏ものを編み始めることにしました。
編んでいる途中で調整と試し編みを繰り返したり失敗もあったりしたので、続きを編むときに「どうするんだっけ?」とならないように記録を残しておきます。
サイズ調整のために段数を変える
今回使用しているEden cottage yarnsのpendlという糸は、Baker Sweaterの指定糸よりほんの少し細くなっています。
※指定糸はLILOUなのですがLILOUは廃業(?)のため製造・販売終了しています
使用している針は、リブが4号、本体が5号です。
ふだんは適当にプロジェクトを進めるわたしにしては珍しく、しっかりとゲージを取って、自分のサイズに編めるように調整しています。
編むサイズはバストのサイズと推奨のゆとりから判断してXLサイズの仕上がりサイズにします。
ただしXLサイズではわたしには長すぎるので段数をパターンより減らすことにしました。
編み方は衿から編むトップダウンなので、こまめに試着をしながら編んでいきます。
身頃の調整
アームホールまではパターンどおりの段数を編みます。
Baker Sweaterは「パン屋さんで働いている時に、着やすい・着心地の良いセーター」をコンセプトにしたセーターですっきりとしたデザインなので、デザイナーの意図を汲み取るならばアームホールも段数を減らして調整した方が良いのかもしれないですが、そこは省略します。
さて、脇下から裾に向けて編むパートですが、サイズごとに段数の指定があります。
しかし「~または好きな長さまで編む」ともあるので、素直に好きな長さまで編んだところ、XLならば108段編むところを78段にしました。
Sサイズのパターンよりも少ない段数になりました。
「好きな長さまで編む」という指示は模様編みが複雑ではないときに有効ですね。
背が低いわたしにはありがたいお言葉です。
袖の長さの調整
袖もパターン通りに編むと長すぎるので調整をします。
身頃を編んだときに分かったのは、わたしのゲージだと高さがやたら出てしまうということ。
このことを踏まえて、左袖ーNext-3をこのようにアレンジします。
6-2-9(6段ごと2目の減目を9回繰り返す)
※パターンでは「直前の○週を△回繰り返す」となっています。
これを↓このようにします。
5-2-9(5段ごと2目の減目を9回繰り返す)
ポイントは減らし目の繰り返し回数は買えないことです。
それは目数はXLに合わせたまま段数だけ減らすためです。
また、Next-4も同様の考え方で段数を減らします。
仕上がりをよりキレイにするための工夫
カセを1~3段ごとに入れ替える
左袖が編み終わり右袖を途中まで編んでふと気付きました。
左袖の袖口あたりだけ妙に暖かみのある色してません?
これは手染めあるあるですね。
ロットという概念があるのかないのか(きっとない)わからないですが、カセごとに色の出方が違うことはよくあります。
あからさまに色味が違うので、カセごとの色ブレをなじませるために袖をほどいて編み直します。
4本針をやめてマジックループで編みなおす
左袖を編むときになんとなく4本針で編んでいたのですがふと
「4本針とマジックループ、編みやすさと仕上がりに違いは出るのか?」
と思ったので左袖は4本針、右袖はマジックループで編みました。
すると、4本針で編んだ方が目が緩いんですよね。
これは恐らく、針と針の継ぎ目の広がりをごまかすために1段ごとに1~3目ずつ継ぎ目をずらしたことが原因かと思います。
では、マジックループで編んだ右袖はどうかというと…。
マジックループで編むと、ケーブルを引き出している部分が広がりがちなんですが…。
意外や意外。
コードを引き出した箇所が分からないです。
ということでどうやら今回は4本針で編むよりもマジックループで編む方が編み目が整うようなので、編み直しはマジックループにします。
編み散らかし上等!思うままに編みたい物を編むのだ!!
Baker Sweaterに関しては「これができるまでは他のは編まない」なんて気持ちがあったのですが、やっぱり季節の変わり目はいろんな糸に目移りしますよね。
Baker Sweaterだってこの糸が早く編みたくて、雪山のセーターとかDMCピルエットのブランケットとかをほっぽって編み始めたし。
でもさ、これはしょうがないじゃん!
季節が変わるとその季節らしい糸で編みたくなるじゃん!
その季節らしい糸で編むということは、次の季節が来るまでに完成しないとその年には着れないのよ。
わたしは編むのがそんなに早くないので毎年「来年着よう」となるの。
同じ人いますよね。
ね?
さて、夏糸で夏物編むぞ!