DARUMAの『SUMMER WEAR vol.4』から、「シアーボーダーベスト」を編みました。
使用糸は指定糸のDARUMA ラダーテープ。
ラダーテープって、かわいいんだけど。
やっぱり編みにくい。
そして今回も、ゲージが合わないところから始まり、編み直し、目数が合わない、さらに編み直したラダーテープがヘニョヘニョになるなど、なかなかイベントの多い制作になりました。
「シアーボーダーベスト、編みにくくない?」
「指定ゲージが出ない場合はどう調整する?」
「ラダーテープって水通ししたほうがいいの?」
という人の参考になればと思います。
シアーボーダーベストのちょっとした編み方の工夫とあれこれ
ラダーテープで編む作品は今回で2回目。
前回はこれ↓を編みました。

このときも思ったのです。
編みにくいなと。
今回はさらに「ゲージが合わない」問題も加わりました。
段ゲージが合わない場合のかんたんなサイズ調整
まず最初の問題は指定ゲージが出せなかったこと。
指定ゲージは17.5目×23段。
対して私のゲージは16.5目×20段でした。
目数が少ない分にはいいんです。
幅が大きく仕上がるということだし、わたしはわがままボディだし。
問題は段数。
そのまま編み図どおりに編むと、丈が長くなります。
しかし私は低身長。
ミニモニに余裕で入れる身長です。
そこで今回は、幅はそのままにして丈だけを調整。
前後身頃とも、ボーダー柄ではない部分で10段ずつ減らしました。

ゲージが合わないときは、針の号数を変えて指定ゲージに近づけるのが基本のひとつです。
ただ今回は幅を小さくする必要がなかったので、自分のゲージから仕上がりを予測して、長くなる分だけ段数を減らす方法を選びました。
ドライブ編みの巻き目がきつくて、目を運べない
シアーボーダーベストの「シアー」の部分は、3回巻きのドライブ編みで透け感を作っています。
ところが私の場合、巻いた次の段で目を落としながら編むときに、目の運びがものすごく悪い。
巻き目がきついのか。
それとも、糸と針の素材の相性なのか。
ちなみに使っている針は、ニットプロのトレンツです。
これが、目がきつきつになっている状態。
すべりが悪くてストレスMAX。
そこで、付け替え輪針であることを利用して、ドライブ編みの巻き目を落とす段だけ針を13号から8号に変更しました。

画像の赤い印の部分を見ると8号の方が目にゆとりがありますよね。
針を細くすると、目の移動がかなスムーズになりました。
この段を編み終えたら、また13号に戻します。
付け替え輪針ってこういうときに便利ですね。
はぎ合わせ用に残した糸が解ける事件
糸の付け足しはいつもどおり、後で前後身頃をはぎ合わせることを考えて、段の端で行っていました。
「段の端で糸を替えて、糸端を長めに残しておけば、そのままはぎ合わせに使えるじゃん」
という、とても合理的な考えです。
そのはずが、解けました。
しかも前身頃も後身頃も!
前身頃なんてもはや序盤ですよ!!

仕方がないので、編み直しました!
ただし、人間というものは学習します。
一度目にあれだけ時間がかかった作業も、二度目になると手順が全部わかっている。
体感では、最初の3倍くらいのスピードで編めました。
丈を調整したら当然袖ぐりの目数は合わない
身頃を無事にはぎ合わせて、次は袖ぐりのリブ編みです。
指定されたとおりに目を拾っていきます。
が、目数が合わない。
(。´・ω・)ん?
なぜだ。
と一瞬考えて、そらそうだ。
10段減らしてるんだもん。
前後身頃とも段数を減らしているのだから、袖ぐりから拾える目の数が編み図どおりになるはずがありません。
自分で丈を調整した以上、ここは現物に合わせます。
ただ、それを考慮して計算しても1目少ない。
( ¯ ꒳¯) ……まあ、いいか。
気にしないことにしました。
前後身頃からの拾い目が一目ずつ合わなくても、アームホールがきついことはなかったし、輪に編むリブ模様に影響がなければ問題なしです。
数字上合わなくても、現物で辻褄が合えばよし!
DARUMA ラダーテープは編み直すとヘニョヘニョになる。がそれがいい
そして、編み直しで発見したことがもうひとつ。
ラダーテープ、ほどいて編み直すとかなり張りがなくなりました。
まぁ、この現象は前回にメッシュバックスリットプルオーバーを編んだときにも思ったのですが

新品の状態では、テープ状の糸に張りがありますが、一度編んだものをほどくと、その部分がヘニョヘニョになります。
普通の毛糸でもほどいた糸には編み癖がつきますが、ラダーテープは平たいテープ状なので、変化がかなりわかりやすいです。
解いて編み直した部分と、張りがあるままで編んだ部分ではかなり仕上がりに差が出ています。
今回の模様は、張りがあるよりもヘニョヘニョの方がキレイに見えてわたしは好きなのですが、いちいち編む前にやわらかくして編むのもめんどくさく…。
今回のように大幅に編み直す場合は、使用前とは糸の状態が変わる可能性があることは知っておいたほうがよさそうです。
DARUMA ラダーテープは水通しする?しない?
そして完成後、もうひとつ悩んだのがこれ。
ラダーテープ、水通しいるの?
わたしの基準では、日本の手芸メーカーで、かつメーカーが水通しについて言及していない場合は不要だと考えています。
ちなみに、水通しの要・不要についての判断基準はこちらです。
※DARUMAは日本のメーカーなので基本的には水通しはいらないと思っていますが、チェビオットウールはDARUMAが水通しを推奨しています。

今回気になったのは、編み直した部分とそうでない部分で、ラダーテープの状態が違うこと。
もう一度、先ほどの比較画像を確認しましょう。

一度ほどいたラダーテープは、張りがなくなってヘニョヘニョ。
一方、編み直していない部分でも、3回巻きのドライブ編みをしたところにはラダーテープのねじれが目立ち、ドライブ巻きをして落とした目があまりキレイはではありません。
これが意外と目立つ。
そこで、
「一度水に通したら、糸が柔らかくなってヘニョヘニョに寄せられるんじゃない?」
と思い、水通ししてみることにしました。
実際にラダーテープを水通ししてみた
まず、水通しをしてすすぐ前の水を確認。

見た感じ、それほど色落ちはしていません。
「うわっ、色が出た!」というほどではなく、
「まあ、ちょっと青いね」
くらい。
少なくとも今回使用したラダーテープでは、水の色を見て他の衣類への色移りが心配になるほどの色落ちはありませんでした。
※色によって条件が異なる可能性があるため、あくまで今回使用した糸での結果です。
そして、平干しで乾かしました。
まず、水通し前と水通し後の肌触りの変化はありませんでした。

そして一番気になっていた、編み地の整い具合ですが。
変化なし!!
で?
結果、「水通しは要るのか」、ですが…
どちらでもいい気がする。
ただ、どうせ一度着たら、そのうち洗濯するんですよね。
それなら完成したときに一度水に通して、編み地を整えたり、洗ったあとのラダーテープの状態を確認したりしておくのも悪くない。
とくに今回のように、編み直した部分とそうでない部分で糸の状態に差があったり、場合には水通ししてみてもいいと思います。
わたしは期待したような結果にはなりませんでしたけど。
ということで、私の結論は、
ラダーテープの水通しは必須ではなさそう。
でも、どうせいつか洗濯するんだから、してもいいんじゃない?
です。
シアーボーダーベストを編んでみた感想
ゲージが合わなくて丈を10段ずつ減らしたわけですが、着てみたらピッタリでした!

ただ、なんていうか。
着こなしがわからん!!
この色にした理由は
「これって編んだらどんなふうになるんだろ」
という好奇心だったのですが、似合ってるとは思えないw
やっぱり、マホガニーだったかなぁ。
または、本に載っているとおりのホワイトがよかったかなぁ。
ゲージは合わないし、ドライブ巻きの目の運びは固いし、解けるし。
なかなか素直には完成させてくれなかったけど、着こなしも素直にできないw
でもやっぱり、本でシアーボーダーベストを見ると、かわいいよねぇ。
ラダーテープの形状とドライブ編みを組み合わせることで、絶妙な透け感を表現するというデザイナーのアイデアも好きなんだよねぇ。
来年、いっそ、マホガニーでワンピ、編んじゃう?
ということで、もう秋冬物に取り掛かっている人も多いと思うけど
もし、『SUMMER WEAR vol.4』のシアーボーダーベストを編もうと思っている人で、今回の私みたいに、
「指定ゲージが出ない」
「ドライブ編みが編みにくい」
「ラダーテープって水通ししたほうがいいの?」
と困っている人の参考になれば幸いです。
