ニットプロの輪針でマジックループがやりにくい?歴代ケーブル比較と最新の最適解

お役立ち
DARUMAのKnitting Needle Roleに収納してみた感じ

※画像のニードルのケースの下段は他メーカーの輪針です。

ニットプロ(KnitPro)の付け替え輪針「シンフォニー・ウッド」や「ノバ・メタル」は、針先の尖り具合が絶妙で、わたしのお気に入り。世界中に愛用者がたくさんいます。

しかし、クロバーの匠からニットプロに乗り換えたばかりの頃は「マジックループで編もうとすると、ケーブルが硬くて跳ね返って編みにくい」という不満を抱いていました。

実は、ニットプロのケーブルは進化を続けており、かつての「色によって硬さが違う(と私は感じていた)」を経て、現在はマジックループが劇的に楽になる決定版が登場しています。

今回は、歴代ケーブルの比較と、今選ぶべき最新の解決策をご紹介します。

かつての定説:ケーブルの色と「柔らかさ」の法則

以前のわたしは、ニットプロのケーブルは「色」でその性質を見極めていました。

ピンクのメモリ付きケーブルでマジックループで編んでいる様子

当時は「マジックループを快適にするなら、目盛り付きのピンクケーブル一択!」と言い切るほどわたしのお気に入りで、次点で目盛りなしのネオンカラーのケーブルを愛用していました。

そしてその後、赤いケーブルも入手したところ、赤いケーブルもマジックループがやりやすかったのです。

赤いケーブルでマジックループで編んでいる様子

画像にはないのですがオレンジのケーブルもマジックループがやりやすかったのですが、ここで自分なりの法則を見つけたので以下の表に様にまとめました。

ケーブルの種類特徴とマジックループへの適性
紫(スタンダード)ハリが強く、マジックループでは反発が強め。
黒(ランタンムーン等)コシがありしっかりしている。
ピンク(目盛り付)・オレンジ・レッドなどのネオンカラー【かつての正解】 最もしなやかで扱いやすかった。
【注意】 現在、この「ネオンカラーのケーブル」は残念ながら廃盤?(入手困難)となっています。

【2025年最新】現在の最適解は「スイーベル(回転式)ケーブル」

↑楽天アフィリエイトです。リンク先には40cmもありますがそのケーブルはショート針用です。

さて、上記の赤枠内で示した通り、現在ネオンカラーシリーズのケーブルはどれだけ探しても見つかりません。

がっかりですね。

「ネオンカラーが手に入らないなら、どれを使えばいいの?」となると思いますが、その疑問への答えは、最新のスイーベル(回転式)ケーブルです。

スイーベル(回転式)がマジックループに最適な理由

接続部が回転して「ねじれ」を解消

マジックループの最大のストレスである「ケーブルを引き出す際のねじれ」が、接続部分の回転によって自然に逃げます。

ステンレス製でクセがつかない

最新のシルバーケーブルは、中に細いステンレスワイヤーが入っており、ナイロン製よりも圧倒的にしなやかです。

ネオンカラーの長所を継承 かつてのネオンカラーケーブルのような「しなやかさ」をより高いクオリティで実現しています。

↑楽天アフィリエイトです。リンク先には40cmもありますがそのケーブルはショート針用です。

先のアフィリエイトは紫色のケーブルで金具がシルバーで、後のアフィリエイトは黒のケーブルで金具はゴールドです。

編んでいるものによるのか、黒ケーブルの方が、編み目が金具に引っかかる感じがあるので、紫ケーブの方が好きです。

道具を使い分ける:マジックループ vs 4本針


↑楽天アフィリエイトです。リンク先には15cmですが、ラインナップには10cmと20cmもあります。

道具がこれだけ進化した今、あえて「4本針(5本針)」と使い分けるのも、編み物を快適にするコツです。

  • マジックループが向いている時:
    • 靴下のレッグ部分や、帽子本体をリズム良く編みたい時。
    • 針の持ち替えによる「編み目の緩み(境目)」を最小限にしたい時。
  • 4本針が向いている時:
    • 帽子の頂点など、目が極端に少なくなった時。
    • ケーブルを何度も引き出すのが手間に感じる時。

「何でもマジックループでこなす」のではなく、最新のスイーベルケーブルという強力な味方を手に入れた上で、シーンに合わせて4本針と使い分けるのが、最もストレスのない選択です。

例えばわたしはミトンを編む時はニットプロの15cmの5本針で編んでいます。
(なんかマジックループよりも編みやすく感じるので)

とはいえ、付け替え輪針を持っていれば、幅の大きい作品の平編みからマジックループでの輪編みと幅広く使用できるので、4本針(5本針)と付け替え輪針のどっちも持ってなくてはならないものというわけではありません。

ご自身が良く編む作品や、編み癖などに合わせて好きな道具を選びましょう。

まとめ|道具の進化でストレスフリーな編み物時間を

かつては「ネオンケーブルを探す」のがわたしにとってマジックループ攻略の鍵でしたが、今は「スイーベル(回転式)ケーブル」を選ぶだけで、あの頃以上の快適さが手に入るようになりました。

もし、お手持ちの古い紫や黒いケーブルで「マジックループはやりにくいな…」と感じているなら、ぜひ最新のケーブルを試してみてください。道具ひとつで、編み物の時間はもっと楽しく、軽やかになります。