ふわふわな手触りが特徴のモヘア。
「モヘアの仕上げってどうするの?」って悩んでいる人はいませんか?
そんな人に向けて、過去にこのような記事を公開しています。
間抜けな話ですが、この作品を編んでいるときはずっとモヘアだと思い込んでいましたが、実はアルパカでした。
今度こそ、本当にモヘアです。
今回はモヘアの仕上げ初挑戦のレポートです。
モヘアの正しい仕上げ
以前のモヘア風の糸(アルパカSURI)のショールの仕上げのときは、以下の記事を参考にしました。
今回改めて、モヘアの仕上げについて調べてみて、このような記事を発見。
わたしが信頼しているプロの60ろくまるさんが運営する、KNITLABO BLOGです。
どうやらモヘアに限らず、仕上げはこちらのやり方が正しそうです。
ここで手順をざっとまとめます。
- アイロン(スチーム)
- 予洗い(洗剤を入れない)
- 本洗い(洗剤を入れる)
- すすぎ
- 脱水
- 乾燥
アイロンと予洗いをするなんて、知らなかった…。
予洗いについてはこのようにあります。
洗剤を入れてしまうと、洗剤の効果が半減されます。
人の体温は、約36度なので、自分と同じ温度かちょっと暖かいくらいがいいです。この温度だと皮脂などの油汚れが落ちる温度でもあります。ゆっくりと漬け込みをします。
※この漬け込みが重要です。この工程を怠ると毛玉になりやすくなったり、洗剤が浸透しにくかったりしますよ!
縮絨・水通しの仕方。編み物 編んだ後の仕上げ方・洗い方。
なるほど。
ということで今回は、プロが言うやり方で、モヘアのセーターを仕上げたいと思います。
モヘアのセーターの水通し
それではKNITLABO BLOGさんが教えてくれた手順でモヘアのセーターの仕上げを始めます。
今回編んだのはこちら。
amuhibiknitさんのite セーターです。
使用糸は、isager yarn キッドシルクモヘア、ハイランドウールです。
スチーム(アイロン)を当てる
これまでは水通しをする前にスチームを当てることを知らなかったのでやっていませんでしたが、今回は大事に扱いたいモヘアなのでしっかりと正しい手順に則っていきます。
上の画像のように、表・裏とも丁寧にスチームを当てます。
予洗い
次に洗剤を入れずに予洗い。
外気温9度、室内温度はおそらく19度(エアコンの温度設定が19度)。
真冬なので温度が下がることを見越し、我が家の一番高い給湯温度の43度で洗い桶にお湯を張り、1時間起きます。
一時間置いたらお湯を捨てます。
特に汚れが浮いているような感じはしませんね。
本洗い
予洗いのお湯を捨て、新たにお湯を張り洗剤を入れます(エマール使用)。
『油分が多い糸は、洗剤を入れた瞬間に油汚れが「わっ」と出てきます。』とありますが、全然そんなことはなく…。
そして「ちょっと何言ってるか分からない」という部分がありまして。
3回くらい押し洗いをします。こすったり、絞ったりせずに優しく優しく押してください。
縮絨・水通しの仕方。編み物 編んだ後の仕上げ方・洗い方。
最初は「洗剤入りのお湯を張った桶の中で3回セーターを押すの?」って思ったのですが違いますよね?
「桶にお湯を張り、洗剤を入れて、押し洗い、洗剤入りのお湯を捨てる。」×3
という意味ですよね?
そのように解釈して3回押し洗いをします。
すすぎ
目につく汚れが分からないので、泡が浮かなくなるまでお湯を交換してすすぎます。
4回の交換でこれくらいになりました。
すすぎの回数は糸や作品によって変わるでしょう。
脱水
参考記事では洗濯機の脱水機能の使用を推奨されていますが、今我が家の洗濯機は掃除をしばらくしていないので(汚っ)あえて手で絞ることします。
桶のお湯を捨て、両手でセーターを桶の壁に押し付けるように水気を絞ります。
ある程度水気が取れたら、バスタオルの上で形を整えからくるくると巻いていきます。
この状態で約1時間ほど置いて脱水します。
乾燥
室内で平干しをします。
これまで使っていた平干しネットが壊れてしまったので、ダイソーの平干しネットを買いました。
こんな感じで平干しします。
エアコンの乾燥がひどい中での室内干しで、2日で乾きました。
モヘアは水通しをしたらフワフワになると、どこかで聞いたのですが
水通し前と変わった感じがしません。
スチーム
60ろくまるさん曰く、クッションに乗せてスチームをあてるとキレイに仕上がるとのことなのでやってみます。
使うのは猫用のクッションです。
猫の毛だらけなので、シーチングを敷いて使用します。
アイロン台よりやりやすいです。
アイロン台は狭いから、いちいちセーターを置く位置を調整しないといけないですが、このクッションは大きいので乗せたままスチームを当てることができます。
これでモヘアのセーターの仕上げの工程が完了しました。
まとめ
モヘアのセーターを編んだのは今回が初めてだということで、これまでは何となく、適当にやってきた水通しの作業を、プロがやっている方法でちゃんとやってみました。
これまでと違ったところは3点。
- 洗う前にスチームを充てる(知っててやってなかった)
- 予洗い(浸け置き)
- 本洗い(浸け置かずに3回の押し洗い)
特に難しいことはなかったけど、丁寧に扱ったという謎の満足感があります。
で、仕上がりはというと・・・。
水通し前より形や模様が整ったけど、フワフワ具合はあまり変わらず。
この糸がそういうものなのかな?
うまく風合いが出なかった時には、もう一度上記の方法を試してください。アルパカやモヘア・カシミヤなどの良い素材を使用した糸は洗うほどに風合いがよくなります。
とあるので、あと何回か洗ったら風合いがよくなるのでしょうか?
結果的に期待したほどの仕上がりにはならかったけど、ちゃんとした仕上げの方法を覚えたので、今回はこれで良しとします。
またこのiteセーター、着たら洗う日が来るのでその時に「洗うほどに風合いがよくなったのか」をレポートしたいと思います。
もし、モヘアの手編みを水通しするのか悩んだら、水通しをするのが正解です。
怖がらないで水通ししましょう!