初めての挑戦! パターンなしでセーターを編んでみよう

制作記録

せっかく編み物ができるんだからデザインもサイズも自分で考えたい。
ずっとそう思っていましたがここで一念発起。

今回は、

ニットデザインはしたこともない。
自身の体のサイズもよく知らない。
編み図なんか作れない。

そんな私がアプリや計算プログラムをどうにか使って初めてパターンなしでセーターを編んでみました。

セーターを編むために必要な情報

自分用に編むにしても、誰かのために編むにしても、着る人のサイズに合っていないとせっかく編んだのに着ることができなくて悲しいことになってしまいます。

ここでは実際に着られるセーターを編むための必要な情報をまとめます。

自分の体型の数値または仕上げたいサイズの数値

下記はヌードサイズを測ってから希望の仕上がりサイズを決める場合に必要な情報です。実際に着る人のサイズを測ります。

体型の採寸箇所

  1. 胸囲
  2. ゆき丈
  3. 背丈
  4. 背肩幅
  5. 袖丈
  6. 腕回り
  7. 腕つけ周り
  8. 胴囲
  9. 腰囲
  10. 頭回り

ヌードサイズがわかっていれば、好みのデザインやサイズ感を自分で決めることができます。しかしオリジナルセーターを編むのが初めての人はハードルが高いですよね。

体型の実寸から何センチ大きければどのようなサイズ感になるのか想像がつきません。大きすぎればだらしないし、体型にピッタリ沿うと恥ずかしいし。

そもそも仕上がりサイズを決めること自体が難しいです。

ということで、仕上がりサイズを手持ちのセーターと同じにするという方法がいいでしょう。

セーターの採寸箇所

  1. 胸囲(※実際には身幅の寸法を測る)
  2. 背肩幅
  3. 袖丈
  4. ゆき丈

上記の数値がわかれば、糸の素材や太さなどで雰囲気は変わりますが、仕上がりサイズは手持ちのセーターと近い感じになります。

ゲージ

誰かのパターンに基づいて編むにしても必ず取りたいのがゲージです。

このゲージがわかっていないと『何目・何段』という、どれだけ編むのかゴールを設定できません。必ず編みたい模様の試し編みを10cm以上のサイズで編みましょう。

使用糸からデザインと仕上がりサイズを決める

今回は基本的なセーターを編むことにしました。

模様はガーター編みで、クルーネック。裾と衿は一目ゴム編み。
編み方は往復編みで、身頃は裾から衿に向かって編み上げ、袖は袖口から肩に向かって編み上げます。

これならば、本体の模様は表編みだけで完成します。

使用糸

使用糸は、we are knittersで 購入したメリウールという毛糸。

もっちりした感触が気持ちよく、白地にネイビーとピンクが可愛い糸です。

こちらのショップは海外のショップで、最近日本語対応したようです。
私は海外のショップでの買い物は初めてなのでいろいろとドキドキしました。

ショップオススメの使用針も一緒に購入しました。
軽いのは良かったのですが、加工がベタベタして滑りが悪く使えませんでした。
不良品なのかもしれませんが海外だから問い合わせもめんどくさいので返品・交換はせず、手持ちの近いサイズの針で代用。

オススメの針は5mmということで、調べたら日本の針で近いのは10号だったので、10号針でゲージをとります。

ゲージ
ガーター編み:16目×32段

このゲージを元に仕上がりサイズを計算します。

仕上がりサイズを決める

実際に私の体型を測りました(数値は非公開)。
体型を基に丈感やゆるっと具合を考え数値を決めます。

イメージは、丈は短め(お尻が隠れない長さ)、衿ぐりは広めに、身頃はゆるっと大きめ、袖はちょっとふっくらさせる。

こんな漠然としたイメージからハマナカで配信しているアプリ【ニット電卓】に必要な数値を入力していきます。

そして決まった仕上がりサイズはこちら。

衿ぐり
よこ/21cm、たて/10cm
身幅
52cm
わき丈
29cm
裾ゴム編み
3cm
袖ぐり
よこ/4cm、たて/20cm
袖山
よこ/19cm、たて/9.5cm
袖下
15cm
袖口幅
17.5cm
袖口ゴム編み
5cm

上記の数値を元にIllustratorで、設計図の様なものを作成。
それがこちら。

この設計図は、ニット電卓で割り出した数字を元にIllustratorで実際の数字で作成しました。
この作業により縦横の比率が確認できます。

袖ぐりや丸衿ぐりのカーブはどうやって割り出すのかわからなかったので直角のまま。

ニット電卓を使い、仕上がりサイズから作り目の数、増し目・減目、段数など必要な数値を全て割り出すことができました。やっとこれで編み始めることができます。
※83目で一目ゴム編みをした後1目増し目をしていますが、これは身頃の目数が偶数でなくてはいけないと思い込んでいたことによります。増し目をしないでも問題ないはずです。

ニット電卓を使用するときの注意点

裾や袖口は大抵ゴム編みにすると思います。場合によっては本体の模様より針を2号ほど細くしたりします。
ならばプロジェクトをニット電卓に登録するときに本体の模様で使用する針の号数のゲージと、2号細くしたゴム編みのゲージを入力したいところですが、ゲージは一つしか入力できません。

なので裾と袖口の作り目はニット電卓で割り出した本体の目数に、とじ代を追加した目数を作り2号針を細くして一目ゴム編みをします。

今回はとじ代を考慮しても電卓で割り出した83目で問題なかったのですが、2目ゴム編みにしたい場合、両端は表編み3目にします。
ニット電卓ではあくまで仕上がりサイズからの目数の割り出しなので、電卓通りに作り目をしても思い通りにゴム編みができない場合もありますので、この場合は適宜自分で調整する必要があります。

さぁ、編んでみよう

仕上がりサイズ、作り目の数、段数が割り出せたので編み始めます。
手順は、前後身頃を編む > 肩をはぎ合わせる > 袖を編む > 袖をつける > 衿を編む です。

では手順通りに編んでいきます。

前後身頃を編む

前述のとおり裾のゴム編みはニット電卓で計算ができませんので実際に編んで確認します。
特に問題なかったのでそのまま編み、身頃を完成させます。

前と後身頃の違いは衿ぐりの深さだけです。

肩は引き抜きはぎにしますので、休み目にします。
衿ぐりの底辺は伏せめにしてしまったのですが、衿を編むときに拾い目をするのでここも休み目にしたほうが良かったですね。

ともあれ、次は袖を編みます。

袖を編む

袖はふっくらしたデザインです。
ニット電卓では基本的な、肩から袖口にかけて自然に細くなるデザインしか対応していませんので、袖下の長さと袖山だけニット電卓で割り出し、袖の幅は感覚で決めます。

袖口の幅は自分の手首の太さを測ります。
裾と同じ1目ゴム編みにするので裾のゴム編みの目数を基に、10cmに何目入るか計算し、高さは編みながら決めます。
袖口の作り目は、棒針用プログラムを使用しました。

袖の膨らみ具合を考える

「袖をふっくらさせたいけど、膨らみ具合はどうやって決めるんだろう?」と疑問がわきました。
そこで登場、パタンナーの夫。

曰く「普通のふっくら具合なら、袖口の幅に1.7かける。多めにふっくらなら2.2かける。がっつりふっくらなら2.5〜3かける。」

糸の残量が怪しいので普通のふっくら具合にすることにして、袖口の作り目から何目増し目をするかを計算します。

袖口からの増し目
袖口22cm×1.7=37.4cm
作り目47目から60目に増し目

分散増し目をしますが、どこで増し目をするかの場所を考えます。
計算方法を調べたのですがやっぱり難しいので、この程度の増し目なら理解に時間がかかりそうな計算方法は適応せず図で書いてみました。

※ノートの一番下に書いてあるのが分散増し目のメモですがこれは間違ってます。

このごちゃごちゃしたノートとニット電卓で割り出した袖下の段数を基に編んでいきます。
しかし、ここで問題が発生しました。

毛糸が足りません!

片袖を編み終わったところで毛糸の残量を確認したら間違いなく足りない。
痛恨のミスです。

we are knittersでは、編みたいものから何玉必要かを割り出すプログラムがあるので、それを基に毛糸を購入したのですが足りない。

それもそうです。
だって私が編んでいるのは、身頃と袖がゆったりしているデザインですから。

そこで急遽半袖にします。
半袖にするので袖口の幅と袖下の長さの設定を変えて計算をし直し編み直します。

身頃と袖を合体する

肩は引き抜きはぎ、脇と袖下はすくいとじし、袖付けは返し縫いとじにします。

袖付けは引き抜きとじにすることが多いのですが、今回は厚みがある編み地なのでとじ代がごろつかないように返し縫いとじにしました。

返し縫いとじは、編み地を中表に重ねてわきと肩はぎ線に合わせて返し縫いをします。
身頃は中表、袖は表にした状態で身頃の中に袖を入れて待ち針を打つとやりやすいです。

衿を編む

まず衿ぐりから目を拾います。

拾い始めは左肩で、左右は減らし目したところは必ず拾うようにして左右同じ目数を拾い、衿の底辺は身頃の伏せ目と同じ数を拾います(休み目にしている場合も同様に)。

本体より2号細い針で一目ゴム編みをします。
一目ゴム編みを輪に編んでいくので、拾い目は奇数になるようにします。
好きな長さに衿を編んで伏せ目をします。

衿は伏せ目かゴム編み止めか

衿をどの止め方にするのかはデザイン次第だと思います。
ゴム編み止めのメリットは大きく広げられることです。反面、着ていくうちに伸びてしまうデメリットもあります。

伏せ目のメリットは伸びにくいことです。これはデメリットにもなり、着るときにきつくなってしまうこともあります。

伏せ目にするかゴム編み止めにするかは、衿の広がり具合で決めるといいと思いますが、今回は衿が広めのデザインなので衿が広がらないでも問題ないです。なので、伏せ目にしました。

そして完成です!

初めてのオリジナルセーターは疲れる

パターンなしで編んでみた感想。それはズバリ「疲れた」です。

慣れないこと、わからないことというのはこんなにストレスになるのかと痛感しました。
よく考えたら編む技術はあっても、そもそもの服の構造も知らないし、名称もわからないから検索の仕方がわからない。

協力をしてくれた夫がパタンナーとはいえ専門はシャツです。
「シャツではこうするけど、ニットではわからない。」ということがたくさんありました。

悔しいなぁ。もっと自由にデザインができるようになりたい。

でもこれは、経験をたくさん積むしかないでしょうね。それか、学びに行くか。

でも出来上がって実際に着てみたらサイズはピッタリだし可愛いし。
実用できるセーターは編めました。

頑張りましたよ。私。

初めてにしては上出来ですよね。

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