エコアンダリヤの帽子をキレイに仕上げるためのたった1つのポイント

かぎ針編み

夏も終わる頃にエコアンダリヤの帽子を編みました。

デザインはおなじみのLittle Lionさん。かっこいいブラックハットです。

昨シーズン発行の【オトナ女子のクロッシェスタイル】に掲載されています。

今回わたしは形状を保つためのテクノロートという素材を初めて使いました。
編み糸意外の素材が必要になるものは面倒くさそうなので避けていましたが、実際にやってみれば面倒なことは何もなかったです。

しかしテクノロートを使っているからこそ、キレイに仕上げるためになかなか苦労しました。

今回はわたしがどのような方法で成形をしたのかをまとめました。
もっといい方法があったらぜひとも教えてください。

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初めてのテクノロート 使い方まとめ

Little Lionさんのおかげで、エコアンダリヤで編むのも慣れたものです。

ゲージもある程度つかめてきたので、今回はゲージも取らずにいきなり指定よりも一号太いかぎ針で編んでいます。
※ちゃんとゲージは取ったほうが良いのはわかってますが、慣れてきたので省略。

テクノロートを使用するのはブリムの部分です。
編み方は何も難しいことはなく、ブリムの編み始めの前段までは編み図通りに細編みで増し目をしながら編んでいきます。

購入前に確認を! テクノロートはたくさん使います

では「早速テクノロートを使おう!」という段階で大きなミスをしていることに気がつきます。

テクノロートが短い…。
よく確認すると、指定のテクノロートと品番が違う!

間違えて買ったものは2m。
正しくは20m必要です。

普通に考えて帽子の仕上がりサイズの図周りは58.5cmです。2mだと4段も編めません。
足りないことが一目瞭然です。自分の間抜けさにがっかりしつつ指定の品番のテクノロートを買い直しました。

わたしは楽天で購入したのですが商品一覧のサムネイル画像を見て、黒のテクノロートと透明のテクノロートがあり「黒の糸で編むんだから黒が良いじゃん。」としっかり確認しないで購入してしまいました。

店舗で購入するときは上記の画像のように台紙に書かれているのでしっかり確認しましょう。

テクノロートの最初の一目

ブリムの最初の段からテクノロートを編み包んでいきます。

まずは準備です。
熱収縮チューブにテクノロートを通し、テクノロートでかぎ針が通るサイズの輪を作ってねじり、ねじった部分に熱収縮チューブを重ねてドライヤーの温風を当てて、熱収縮チューブを収縮させます。

このやり方は書籍にLESSONとして記載されていますので初めて使う人は必ず確認しましょう。

さて準備ができたら編みはじめますが、せっかくなので段の始めの立ち上がり部分からの動画を撮ってみました。

※使用しているテクノロートは間違えて買った2mのテクノロートです。

実際にやってみると、なんで避けていたのかわからないくらい面倒くさいことはありませんでした。

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キレイに仕上げるポイントはやっぱりスチーム! でもどうやるの?

エコアンダリヤで編んだ作品をキレイに仕上げるには毎度おなじみのスチームが必須です。

本記事の大見出しで「エコアンダリヤの帽子をキレイに仕上げるためのたった1つのポイント」と言うように、キレイに仕上げるためのポイントは本当に1つなんです。
それがスチーム。

ですがこのハット、中折れなデザインです。
これがとても厄介でどうやって成形するのかわかりませんでした。

帽子のプロなら頭の模型に帽子をかぶせてガッと整えることができそうですが(帽子を作るところを見たことがないので想像です)、わたしはニット帽は編んでいても、帽子を作ったことはありません。

いろいろ考えながら、成形までにたくさんのステップを踏みました。
それでは以下より形を整えるまでのステップを紹介していきます。

成形の手順

画像はスチームをかける前のものです。
かなり歪んでいるのがわかりますよね。これを整えます。

ステップ1.形を整えるための目安の部分にマーカーをつける

まずトップの編み終わりである13段目の立ち上がりの部分にマーカーがついています(画像左側の水色で編みながらつけていたもの)。

レシピを確認すると、帽子のトップは編み始めから13段目までなので、折れ目を作るためにまず13段目の前中央にマーカーをつけます(画像右側のピンク)。

さらにブリムの始まりの段にもマーカーをつけます。
1周が長く、スチームをかけるときに段がずれることを防ぐために4ヶ所につけました(画像上部水色、見えていないけど画像右側にもう一つ、左側水色、下ピンク)。

必要であれば自分がわかりやすいようにつけてください。

ステップ2.トップを平らに

左手にバスタオルを巻いて帽子の中に入れます。バスタオルは帽子にちょうどいい収まり具合に調整します。

右手でスチームをトップの部分に当てます。

スチームを当てたらスチームアイロンを一度置いて右手でトップを平らにします。一度では整わない場合は、整うまでこの作業を繰り返します。

※プラスチック製のマーカは熱では歪んでしまうのでスチームを当てる直前に外しましょう。

ステップ3.サイドを整える

左手にバスタオルを巻いて帽子の中に入れて、サイドにスチームを当てます。

アイロンを置いて右手で熱いうちに撫でるように整えます。
このとき、アイロン台にサイドの部分を乗せるとやりやすいです。

この作業を一周するまでくりかえします。

ステップ4.ブリムを整える

ブリムが一番簡単です。

ブリムにスチームを当てて、熱いうちに撫でて平らにします。
この作業もぐるりと一周するまで行います。

ステップ5.前中央上部を尖らせつつ中折れを作る

バスタオルを左手に巻いたまま、前中央上部をつまみます。
このときにトップの部分の中折れを作りますので、前中央をとがらせつつトップを凹ませます。

左手でつまんでいる部分めがけてスチームを当てます。

このときバスタオルを巻いているとは言え、火傷をする可能性がありますので注意してください。

ついでにトップの後部の方まで折り目を作ります。

ステップ6.前中央下部を気持ち尖らせる

ステップ5まででもなんとなく整っていますのでこれで終わってもいいのですが、丸いままだとなんとなくカッコよさが足りないのでもう少し整えることにします。

バスタオルで左手を巻いて前中央の下部あたりをつまんでスチームを当てます。
あとは全体を見て気になる部分にスチームを当てて納得するまで整えましょう。

本体が出来上がりました。

スチームと一言でいってもどのように成形をするのか難しいですよね。

これはあくまで一例です。
成形の仕方が全くわからない人はこの記事を参考にしてみてください。

「もっと簡単な方法があるよ」という人はぜひとも連絡いただけると嬉しいです。

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おまけ 家にある糸でアレンジ

最後にグログランリボンを巻きつけますが、今回は在庫糸でリボンを編むことにしました。

使うのは2020年のお正月に買ったAVRILさんの福箱に入っていた、いまいち使いどころがわからないこの謎糸。

これでリボンを編みます。

リボンの編み方

パーツa

帽子にぐるっと巻くパーツです。

指定のリボンの幅が2.5cmなので2.5cm幅になるように編みます。

くさり編みで作り目をします。
くさり編みの裏山を拾って必要な長さまで長編みで往復編みをしていきます。

長さは帽子の一周分なので、帽子に巻いて長さを確認しながら編みましょう。

必要な長さを編んだら、作り目と編み終わりを引き抜きとじで輪にします。
糸によっては巻きかがりでも良いと思います。

パーツb

帯になるパーツです。

こちらも幅が2.5cmになるようにパーツaと同じ要領で作り目をし、長編みで往復編みをします。
幅2.5cmのパーツaとパーツcをまとめるためのものなので、表側2.5cm+裏側2.5cm+厚み分≒5.5〜5.75cmくらいの長さに編みます。

パーツc

パーツaに重ねるパーツです。

なんとなくリボンとしてバランスが良い長さが9.5cmでした。
輪にするので倍の長を編みます。

他のパーツと同じように作り目をし長編みの往復編みで20cmくらいまで編み、作り目と編み終わりを引き抜きとじで輪にします。

リボンの仕上げ

パーツaにパーツbを重ねて、パーツcを巻きつけてパーツcを引き抜きとじします。
これでリボンが完成。

リボンを帽子の上からと通して形を整えて完成!

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テクノロートを使ったハットを編んだ感想

編む前に思っていた「テクノロートとか熱収縮チューブとかめんどくさい。」よりも仕上げの方がめんどくさかったw

以前ストローハットを買って、収納の仕方を失敗し形が崩れて直せなくて結局処分したことを考えると、エコアンダリヤで編んでいるこちらのハットはスチームで直せるから良いですね。

夏はもう終わりますが残暑は厳しいでしょうし、日差しもまだまだ強い日が続きます。

このハットが活躍するチャンスは残っていますね。

まだ編んでいない人、今年の夏の最後の作品にこのハットはいかがですか?

わたしはこれで今年の夏の作品は終わります。
次は冬糸ですね。

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