糸で繫ぐ~ニット男子部と友達展~ 体験レポート

お役立ち

2020年1月8日~1月13日にみなとみらいで開催されていた【糸で繫ぐ~ニット男子部と友達展~】に行ってきました。

以前からニット男子部なるものがあるのは知っていましたし、展示会もやっていたのは知っていましたが今回初めて行ってきました。

小さなスペースではありましたが見応えたっぷりでいい刺激を受けました。

今回は【糸で繫ぐ~ニット男子部と友達展~】の様子や展示物の一部をご紹介します。

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ニット男子部とは

東日本大震災被災地でのボランティア活動が始まりの優しき男の集団、それがニット男子部です。

SNSでニット男子のニットアウト(野外や公園などの屋外で編み物を楽しむこと)のお誘いなどを見るたびに、『男子とわざわざ名乗っているくらいだから、女性は参加不可なの?』と思っていましたが、そういうわけでは無いようです。

ニット男子部の集まりを始めた当初は女性も参加OKにしていたが、女性参加者がどんどん増えて肝心の男性側が遠慮して来なくなる傾向にあったため、今は特別なイベント以外は男性限定にしているのだそう。設立のきっかけとなった東北ボランティアは昨年ひと段落を迎え、現在は「男性に編み物の楽しさを知ってもらおう」と活動の主観がシフトしたと話す。

部員には学生や会社員など46名が在籍しているとのこと(2019年2月1日現在)。

展示物のキャプションボードに作者の顔写真が掲載されていて、その中には少々強面の方もいましたが実際にお会いした方々は優しいおじさま達でした。

今回このイベントを知ったのはインスタグラムからの情報です。

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男子の編み物ってどんなもの?

これは完全な偏見ですが男子が編む物って実用的でなかったり、やたらと凝っているのではないかと思っていました(こんなことは女子にも言えますが)。

はい。そのとおりでした。
もちろん実用的なものだってたくさんありましたよ。

個人的に一番好きなのはこの機関車。

作者はなんと中学生!
編み物歴は8年だったかなぁ。

タイミングよくご本人が来ていたので少しお話を聞いてみました。

この機関車は英語のレシピを見て編んだそうです。
中学生なので英語はすでに授業で習っていると思いますが、これだけで関心でした。

私は英文パターンが読めません…。

そして一番気になっていたのは、男の子が編み物のをすることについて周囲に何か言われなかったかということ。

日本では編み物は女性がするイメージが強いですよね。
子供は悪気がなくても男の子の遊び・女の子の遊びを決めつけてしまう傾向があります。

しかし彼の周りではそのようなことはなかったようです。
お母さんも編み物をするということでしたが、学校の授業で編み物があったそうで自然に編み物を始める機会があったのがよかったかもしれません。

成長が楽しみです。

他にもたくさん作品がありましたが、自分があまり編まないものを紹介しますと、編みぐるみです。

こちらは大学生が編んだとのこと。

ポケモンですか?
わたしはよく知らないのですが、左の編みぐるみは中身の何かが光っています。

また別の方はこんな編みぐるみを編んでいます。

動物たちももちろん可愛いですが、目玉のおやじ、ぬりかべ、画像に入ってなかったけど、一反木綿もいました。

動物やゲームのキャラクターはちょいちょい編んでいる人がいますが、ゲゲゲの妖怪たちは初めてみました。

これはわたしが以前から編みたいなぁと思っていた風工房さんのアラン。

とてもキレイな編み目です。

そして「なんでこんなものをわざわざ編んだのか」と聞きたくなるコレ。
QRコード。

ちゃんと読み込めました。

ここに載せている画像はファイル容量を軽くさせるために劣化させているので読み込めるか分かりませんが、興味があったらやってみてください。

他にも刺繍の展示もあり、銀座や渋谷の風景をクロスステッチで表現していました。

みなさん、いろんなことをしていますね。

編み物の展示だけじゃない! こんなイベントもやってたよ

会場に着いたタイミングで数人の男性が踊ってました。
すぐに終わってしまったのですが、ダンスを披露していたようです。

とても楽しそうでした。

そして前から気になっていたあることを体験させてくれました!
それは毛糸湯のし器

この器に毛糸をとおして上にスチームアイロンを乗せて蒸気を充満させるとあっという間に毛糸がまっすぐになるという優れもの!

こちらは佐倉編物研究所さんからの出展です。

すごく欲しい…。

あと、この特大棒針。

棒針は100円均一の製品で作ったそうです。磨いた棒のお尻にけん玉の玉が付いてます(画像には納まってませんが)。

この極太糸は、メリヤス編みです。
メリヤス編みは自然に丸まってしまいますよね。
その丸まる性質を利用して、極太糸を作ったとのこと。

実際に編んでみましたが、とにかく重い。
2キロのダンベルで筋トレするくらいには重かったです。汗かいてしまいました。

それにしても、いろんなことを思いつくものですね。
みんなとてもクリエイティブで、わたしも創作意欲を刺激されました。

作品だけではなくデモンストレーションもありとても楽しい時間でした。

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日本の男子よ もっと編み物をしよう!

編み物をする日本人男性が海外の男性と比べて少ないのは、歴史的な背景があるかと思います。

わたしの祖母の時代は、お母さんが編み物をしてセーターを編んだり、手袋を編んだり、解いて別のものを編んだりと、家事の一つだったことと思います。

時代が変わって安く服が買えるようになった現代では、娯楽の一つとしての編み物がありますが、これまでの名残なのか女性の方が編み物人口は圧倒的に多いです。

でも男性の職人ってとても多いですよね。

ものづくりの現場は男性がたくさんいます。
そういうことを考えると、男性こそ細かい作業をしているし編みのものをしたらさぞかし素晴らしいものが作れるだろうと思います。

もし編み物に興味があるのに、「女性が多い世界だから」とか「男が編み物なんて恥ずかしい」とか思っていたら本当にもったいないです。

仲間がここ↓にいます。
スマイルニット倶楽部 & ニット男子部

また質問サイトで編み物に興味を持つ男の子のお母さんが「男の子が編み物をするなんて引きませんか?」と言う質問を投稿していました。

「やらせてあげたいけど、いじめられないか。からかわれないか。」と心配しているようですね。

一人でもそういう人がいるなら他にもたくさん同じように思っている人がいるかもしれません。

でも大丈夫です。
「貴方は国際的な男なのよ。」と言って編み物をさせてあげましょう。

日本の編み物に興味がある男子たち!

女子がいっぱいいても怖くないですよ。
一緒に編み物をしましょう。

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