今の道具に満足してる? 自分に合う道具の見つけ方

お役立ち
はじめに
※ご注意:この記事は2019年に公開した内容をベースに、現在の状況に合わせて加筆・修正したものです。 紹介している商品の仕様やラインナップは執筆当時のものですが、道具選びの考え方は今も変わりません。最新の販売状況は各公式サイト等も併せてご確認ください。

私は編み物を始めて25年以上経ちますが、実は編むスピードはそれほど早くありません。
「もっと早く編めれば、たくさんの作品が完成するのに……」 そう思い続けて1年、どうすれば効率よく編めるのかを真剣に考えてみました。

技術を磨くには数をこなすしかありませんが、日々の生活の中で編み物に割ける時間には限界があります。

それなら、「道具」を見直すことで、編むスピードや快適さが変わるのではないか?と考えたのです。

今回は、私が新しく導入した編み針のレビューと、自分に合う道具の探し方についてお伝えします。

自分は編むのが早いのか、遅いのか?

自分の編むスピードがどの程度なのかは、誰かと比較しないと分かりにくいものです。

しかし、SNSで交流しているニッターさんの中には、驚くべき速さで作品を仕上げる方がいます。

「え、これ数日前に編み始めたばかりじゃなかった?」 お子さんがいらっしゃる忙しい環境でも、自分なら1ヶ月かかるような大作をあっという間に完成させてしまう。

定期的な編み会でも、同じ作品を編んでいるのに、次会うときにはすでに完成させている友人がいます。

そうした周囲の様子を見て、一つの結論に達しました。 「少なくとも、私は編むのが決して早くはない」 この気付きが、道具を見直すきっかけとなりました。

長年愛用してきた「クロバー 匠」のメリットと当時の不満点

これまで愛用していたのは、多くのニッターが信頼を寄せるクロバー社の『匠(たくみ)』です。

2本棒針、4本・5本棒針、そして付け替え式輪針セットもすべて『匠』で揃えてきました。

匠 輪針セット

『匠 輪針セット』のメリット:

  • ケースがしっかりしており、持ち運びに便利。
  • 付け替えコード、針、ヤーンカッターなどの小物が一通り揃っている。

当時の個人的な不満点:

  1. サイズの欠落: セットに13号・14号の針が入っていなかった。
  2. 買い足しの不便さ: 当時はセット販売が主流で、針を紛失したり破損したりした際にばら売りで補充しにくかった。
  3. 接合部の引っかかり: アラン模様などを編む際、編み地がコードと針の接合部分で引っかかることがあり、小さなストレスを感じていた。
【2025年現在の注釈】 現在、クロバーの「匠」シリーズは進化しており、一部の号数で単品販売(クロバーに直接問い合わせる)が行われていたり、接合部の改良が進んだ「コンボ」シリーズなども展開されています。

おそらくこれ↓がクロバー 匠 の付け替え輪針セットのリニューアル版っぽいです。

レビューを書かれている方いますので参考にしてください。

そしてロングバージョンもありますね。

憧れの「ニットプロ・シンフォニーウッド」を検討

編み物仲間の中で評価が高かったのが、ニットプロ(KnitPro)の『シンフォニーウッド』でした。見た目がカラフルで美しいだけでなく、「使いやすい」という口コミを耳にしていたのです。

購入前に、私が道具に求める条件をリストアップしました。

  • 13号・14号の付け替え針があること。

  • 針やコードをばら売りで購入できること。

  • 針とコードの接合部分が滑らかであること。

これらをすべて満たしていたのが、シンフォニーウッドでした。

シンフォニーウッドの使い心地:スターターセットから開始

たくさんあるけどカラフルな針がシンフォニーウッド

いきなりフルセットを購入するのは勇気がいるため、まずは「スターターセット」を選びました。

  • セット内容: 3・4・5号の針と、60cm・80cm・100cmのコード。
  • 追加購入: 今編んでいる作品に合わせて、7号・9号・9mmの針も個別で購入。

上記【PICKUP】の3点がクリアできるので、ニットプロのシンフォニーウッドの付け替え輪針を購入することにします。

【2025年現在の注釈】 ニットプロは日本規格サイズは生産終了しています。

実際に使ってみて驚いたこと

ニットプロを使て初めて編んだ作品
  1. アラン模様が編みやすい! 針先が『匠』に比べて少しだけシャープ(鋭角)です。そのため、縄編み針を使わない「交差編み」の際、ループに針先がスッと入りやすく、作業時間が大幅に短縮されました。
  2. 接合部の滑らかさ コードと金属パーツのつなぎ目が非常に滑らかです。きつめに編んでも引っかかることがなく、リズムを崩さずに編み進められます。
ニットプロ・シンフォニーウッドジョイント部分の拡大

これまでの針と見比べれると一目瞭然です。
これで引っかかりません!

【2025年現在の注釈】 現在のニットプロからは、さらに使いやすい「回転式(スィーベル)コード」なども登場しており、より選択肢が広がっています。

↓こちら筆者おすすめのケーブルです。

【結論】道具を見直すと、編み物はもっと楽しくなる

今回の検証を通じて、「編みにくい理由を分析すること」の大切さを実感しました。

初心者の方であれば、編むスピードが遅い原因は「慣れ」や「技術」にあるかもしれません。しかし、ある程度経験を積んだ方で不便を感じているなら、それは道具が原因である可能性が高いです。

もし今の道具に少しでもストレスを感じているなら、一度「輪針 引っかかる」「編み針 レビュー」といったキーワードで検索してみてください。他のニッターさんのレビューは非常に参考になります。

この記事が、あなたにぴったりの道具を見つけるきっかけになれば幸いです。


最後に:あなたへのおすすめ

この記事を読んで「自分も道具を見直してみたい」と思った方へ。

まずは今の編み針で「どの作業の時に一番ストレスを感じるか」をメモしてみることから始めてみてくださいね!

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