わたしは編み物を初めてから25年以上経ちますが、編むスピードはそんなに早くありません。
早く編めればもっとたくさんの作品が編めるのになぁ。
そう思い続けて1年経ち、何をしたら早く編めるのか考えてみました。
技術というのはもはや数を編まないと身につきません。
編む時間を増やせば作品が出来上がるまでの日数は減るので、結果たくさん編めるようになります。
しかし日々の生活の中ではやるべきことがたくさんあるので、編む時間を増やすことにも限界があります。
間違わないように気をつけても、どうしても間違えます。
そこでまずは、編み針を見直すことにしました。
今回は新しくした編み針のレビューです。
自分は編むのが早いのか遅いのか
自分は編むのが早いのか遅いのかは、誰かと比較しないとわかりませんがインスタグラムでフォローをしているニッターさんの投稿を見ると「あれ?これ、つい先日編み始めたものじゃない?早っ!」という人がちらほらいます。
作品の模様やサイズ感を見て、自分ならおよそこれくらいかかるだろうと予測できますが、その予測よりはるかに早く仕上げる人がいます。
小さなお子さんがいるのにもかかわらず。
寝ているのでしょうか。
編み物仲間と定期的に会う機会もあるのですが、わたしと同じ作品を編んでいるのに次に会うときにはその作品が完成しているので、そこでもわたしより編むのが早い人がいるのは確かです。
勝手に闘争心に火がつきました。
少なくとも、わたしは編むのは早くはない。
道具を見直してみる
今までわたしが使っていたのは、クロバー社の『匠(たくみ)』です。
玉付き2本棒針も4本・5本棒針も、輪針のセットもクロバー社の匠です。
付け替えコードと針とヤーンカッター等の小物のセットで、ケースもしっかりしているので持ち運びに重宝しています。
このセットの難点は13・14号の付け替え針がないことと、ばら売りされていないので破損した場合に買い足すことができないことでした。
また、13・14号は4本棒針を持っているので編む分には困らないのですが、なぜこの号数がセットにないのか…。
そして使用上の不満は一点。
それは針とコードの接合部分が引っかかることです。
アラン模様を編むときなど、交差するときはどうしても編み地を引っ張るのでループがきつくなります。すると針とコードのつなぎ目に引っかかってしまいストレスです。
きれいに編める人・早く編める人に使っている編み針を見せてもらう
みなさんいろいろな針を持っています。
わたしが使っている編み針と同じものを使っている人もけっこういますが、以前からずっと気になっていたものを持っている人がいました。
それはニットプロのシンフォニーウッド。
針がカラフルで「なんて素敵な!」とずっと気になっていたものです。
編み針を見せてもらったのは10名弱ですが、数名がニットプロのシンフォニーウッドを使用している・使用したことがあるようで、感想はとても使いやすいとのこと。
俄然興味がわきました。
まずは自分が道具に求めることをリストアップ
ニットプロのシンフォニーウッドに強く惹かれましたが、まずは現時点の不満とこれから揃える道具に何を求めるのかを整理します。
現状の不満
- 13・14号の付け替え針がない
- 付け替え針やコードのばら売りがされていない
- 針とコードの接合部分がなだらかでない
上記3点がクリアできるなら、ニットプロのシンフォニーウッドの付け替え輪針を購入することにします。
ニットプロのシンフォニーウッドについて調べる
シンフォニーウッドにも、2本・4本・5本棒針、輪針、付け替え輪針があります。
前述の不満3点は2本・4本・5本棒で解決ができます。しかしわたしは往復編みも輪針で編みますし、小さい輪編みもマジックループで編みます。
付け替えができない輪針にするなら、コードが長いものにすれば大は小を兼ねるで、なんでも編めますが、コードが長すぎるとマジックループの際にはコードを引っ張る作業が大変になります。
結果、付け替え輪針が最適となります。
ではシンフォニーウッドの付け替え輪針で、クロバーの輪針セットでの不満が解決できるのか確認します。
付け替え針のサイズ
サイズ展開は3号〜15号、7mm〜12mm。
付け替え針のサイズ展開もクロバーの輪針セットより多いです。
針のばら売り
付け替え用の針はばら売りされています。
これで破損があった場合に買い換えることができます。
コードと針の接合部分とコードの種類
60cm・80cm・100cmがあります。
さらに40cm・50cmがあるようですが、どうやら付け替えの針が別になるようです。
60cm・80cm・100cmのコードにはノーマルの付け替え針。
40cm・50cmのコードにはショートの付け替え針が必要ということみたいです。
コードの種類は、クロバー社の付け替え輪針セットの方が対応範囲が広いみたいです。
クロバー社の付け替え輪針セットなら40cm・60cm・80cm・100cm・120cmのコードがセットになっています。
付け替え針のサイズ、針のばら売り、コードと針の接合部分について確認をした結果、難点は短いコードにしたい場合は短いコード用の付け替え針を買わないといけないということですね。
この点についてはわたしはマジックループで編んでしまうので問題ないでしょう。
しかしいきなりセットを購入するのは怖いです。
そこで調べたらスターターキットなるものを発見しました。
3・4・5号の付け替え針と60c・80cm・100cmのコードのセットです。
価格もフルで揃えるよりお手頃なのでスターターキットを購入することにしました。
ついでに今編んでいるものでも試してみたいので、7号・9号・9mmの付け替え針も購入しました。
シンフォニーウッドの付け替え輪針を使ってみた
シンフォニーウッドの付け替え輪針で編んでいるのはこれです。
三國万里子さんの著書【きょうの編みもの】から、アランの衿つきカーディガンです。
このアラン模様の交差はなわ編み針を使わない方法で編んでいます。
これまの針では針先が少し丸かったので、ループに針先が入らずなわ編み針を使わない方法ではアランは編めませんでした。
しかしシンフォニーウッドは針先の丸みがこれまでのものより少しシャープなのでループに針先が入りやすくなり、なわ編み針を使わないでも編めます。
なわ編み針に持ち替える作業がなくなる分、編む時間が短縮されます。
ちなみに一番気になっていた針とコードの接合部分はこのようになっています。
これまでの針と見比べれると一目瞭然です。
これで引っかかりません!
針先の丸み具合も比較画像を撮ってみましたが、見た目ではわかりませんでした。
しかし触ってみると、これまでの針はほんのりと丸みを帯びています。
この記事では、クロバー社の匠を下げてシンフォニーウッドを上げてるような内容になってしまったように思えますが、決してそういうわけではなく、使いどころ・使い方によってはこれまでの編み針でも充分です。
シンフォニーウッドにはない長さのコードもあるので作品に合わせて道具を選ぼうと思います。
まとめ
編みにくい理由は人それぞれです。
『どんな作業の時にやりにくさを感じるか。』を分析してみましょう。
初心者であれば、糸を引く力加減や針の持ち方など、技術的なことが原因である場合が多いですが、ある程度編み物の経験を積んでいるうえで不便さを感じる場合は、道具を見直してみましょう。
分析をする際は、まずgoogleやyahooなどで「輪針 引っかかる」などのワードで検索をしてみるといいです。
道具を使い比べている人や、レビューを公開している人がいます。
そういった人たちが発信する情報を活用して、自分に合う道具を見つけましょう。
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