才能でも器用さでもない ― 編み物が向いていない人は意思決定ができない人―

編み物初心者

編み物ブームが訪れてからSNSでさまざまな初心者の悩みや疑問を目にする様になりましたが、経験者でも正解を安易に出せないような類の質問をよく目にする様になりました。

  • 友達がフランス式なんだけどアメリカ式じゃダメなの?
  • 編み物を学ぶには動画がいいの?テキストがいいの?
  • この糸で◯◯は編めるかな?

読んでいて思わず心の中でつぶやいたんです。

「全部試してみればいいのに」と。

だって、編み物に関しては正解なんて人それぞれ。
自分で選んでみて合わなければ変えればいいだけです。

結局、編み物を続けられるかどうかを分けるのは、才能でも器用さでもなく“自分で意思決定できるかどうか”です。

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ネットのない時代は「とりあえず試す」のが当たり前だった

わたしが編み物を始めた頃は、今のようにネット掲示板やSNSで質問なんてできませんでした。

自分の足で書店へ向かい本を探し、試して失敗し、何度もほどいて編み直して――そうやって「自分に合った方法」を見つけてきたのです。

それに比べて今はとても便利になりました。

国内外の膨大な情報が指先ひとつで手に入ります。

例えば一つの技法を知るために、わたしが自分の足で情報を探しに行っていた高校生の頃は、書店や図書館に向かい、さまざまな書籍をめくり、一つの答えを出すために1時間〜2時間はかかりました。

一つの疑問を解決するためにこれだけの時間をかけたのです。

それが今ではこの記事を読んでいるスマホでキーワードを二つほど入れるだけで答えが出る時代です。

その時間は一分もかかりません。

つまり高校生の頃のわたしより今編んでいる人は、単純に考えて2時間分の時間のゆとりがあるのです。

それだけ時間が浮くのだから、失敗ありきでとにかくたくさん手を動かして試せばいいのです。

正解なんて最初からはありません。

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編み物に向いていない人の特徴はたったひとつ

「こういう人は編み物に向いている」ならたくさん挙げられます。

コツコツした作業が好きとか、手を動かすのが得意とか、多少の失敗は気にしないおおらかさとか。

でも、向いていない人の要素はたった一つだけ

それは――
自分で意思決定ができない人”です。

情報は山ほどある。
けれど、どれを選ぶかは自分で決めるしかありません。

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“まずはやってみる”そこからが編み物の入り口

誰かが与えてくれる正解を待っているだけでは、編み物は上達しません。

「まずはやってみる」
「合わなかったら別の方法を試す」

その繰り返しが、編み物を続ける力になります。
技術の向上に繋がります。

だから今日から、あなたも始めてみましょうよ。

自分で決めて、失敗して、試行錯誤して、自分のやり方を見つける。
そのプロセスも編み物の一つの楽しみ方なのです。

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正直、ネットには情報が多すぎて、中には「最初にそれで編むと後々苦労するなぁ」と経験者から見て危うい情報も実際にはあります。

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