編み物を始めるのに年齢制限なんてない!気軽にやりたいことを始めよう!

編み物初心者

中高年になると「習い事を始めたいけど、この年齢だと今更始めても…。」というように、躊躇している人はいませんか?

やりたいと思ったならば、是非とも始めて欲しいのですが、ちょっとだけ気をつけて欲しいことがあります。

それは、参加するレッスンと講師が自身のスキルとマッチするかということです。

先日SNSでこのような発言をされている方がいました。

「初心者って何歳まで許されるのですか?」と。

わたしはこの方の発言内容を追って気がついたことがあります。

レッスンのミスマッチを防ぐためには、「“自身のスキル”と“講師が求めるスキル”が一致していることと、講師はスキルだけでなく自身との相性も重要である」と。

今回は習い事を始めるにあたり、自身にあった教室(ワークショップや1dayレッスンも含む)の見つけ方をまとめました。

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初心者に年齢制限はありません

今回わたしが「自身にあった教室」の見つけ方を考えるきっかけになった発言はこちらです。

初心者で習い事するのに年齢制限があるのに気づかず、棒針のくつ下を編めるようになりたかったのだけど、直ぐに編み方を理解出来なかったので、おばさん初心者はダメと叱責されてしまった事がある。
初心者って何歳まで許されるのですか?

いったい何があったのか、こちらのスレをたどっていくとこのような経緯がわかりました。

50代半ばの講師に言われてしまった40代です。
年齢制限等は書いてなく、初心者も楽しみましょうって書いてあったんだけど…。
その後、40代云々…20代ニッターが増えて欲しいって言うのを見かけたので場違いだったらしい。
若いニッターが増えた方が編み物界隈も発展するし、納得しました。

※引用するにあたりご本人の許可をいただいています。

せっかく新しいことを始めようとワクワクして参加したのに、年齢をネタにして叱責されるなんて悲しいですよね。

若い人だったらこんなことは言われなかったのでしょうか。

さて、それではこれから編み物を習う人が講師とのミスマッチを避けるために、ミスマッチとなりうる要因を考えてみます。

講師が思う初心者と自分が思う初心者の定義が違う

1dayレッスンや、編み物教室、ワークショップやニットカフェで参加者を募集する際に、レベルの表記があったりします。

初心者、初級、中級、上級という具合に。

しかし実は、“初心者”と一言で表しても、初心者の中でもスキルに差があったりします。

初心者”の定義が、教える側と習う側で違っていると、ミスマッチが起こります。

「かぎ針編み(棒針編み)だけできます」
「作り目と表編みはできます」
「編み針も毛糸も初めて持ちます」

こういった人たちで比べてみると、スキルに結構な差があります。

「初心者OK」となっていても講師が想定している初心者よりも、できない・知らない人だとミスマッチということになるでしょう。

講師に好き嫌いがある

講師も人間ですから、人に対して多少の好き嫌いはあります。

よって、講師も生徒を選ぶことがあるでしょう。

それに関しては仕方ない部分もあります。
講師と生徒にも相性があり、相性が悪いとお互いのために良くないですしね。

それに自分だって「どんな人が講師なのか」と気になりますよね。

淡々と必要なことを教えてくれて、聞いたことだけに答えてくれる人がいいのか、和気あいあいとおしゃべりしながら、お友達みたいな雰囲気がいいのか。

相性が悪い講師と生徒なんて救いようのないミスマッチです。

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初心者の年齢制限発言から考える自分にあったレッスンの見つけ方

それでは先ほど考えたミスマッチになりうる要因を元に、自分にあったレッスンの見つけ方を考えてみましょう。

参加したいレッスンのレベルは具体的にどんなスキルが必要か

前述した“初心者”のスキルの違いがあると、以下のような問題が起こります。

例えば…。


1dayレッスンの場合、参加者募集の条件に「初心者歓迎」となっていても、「編み針も毛糸も初めて持ちます」という人だとかなり厳しいでしょう。

「作り目と表編みはできます」という人と「編み針も毛糸も初めて持ちます」という人がいたら、「編み針も毛糸も初めて持ちます」という人に合わせることになり、「作り目と表編みはできます」という人が全く先に進めなくなります。


メンバーを募集する際に、文字数やスペースの問題から具体的ななにができると良いか(できなくても良いか)」という情報まで記載できないこともあるかもしれません。

例のような問題を防ぐには、応募する前になにができると良いか(できなくても良いか)」までをしっかりと確認するのが良いでしょう。

講師がどんな人かを事前にリサーチする

もしこれから習おうと思っているレッスンの講師が誰なのかが分かっているのなら、事前にリサーチしましょう。

ネット社会の現代で活動する人は何かしらのSNSを使っています。

そのSNSの発信内容からある程度どのような理念で活動しているのかがわかります。

今回の例でいうと「20代ニッターが増えて欲しいって言うのを見かけた」ということなので、もっと講師のことをリサーチしたら「若い人が増えてほしいだけじゃなくて、若い人だけに教えたいのかも」って事前に気づけたかもしれません。

とは言ってもこんな差別的な人だと気づける要素はおくびにも出さないかもしれないないし、人としてあんな暴言吐かれるなんて想像もしませんけど…。

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「おばさん初心はダメ」発言に対する個人的な意見

講師とスレ主さんのやりとりを実際に見たわけではないので想像の域を出ませんが、もしかしたら講師も最初はおばさんがいても気にしなかったのかもしれない。

スレ主さんが参加したレッスン生の中では、スレ主さんが最高齢で他の人と比べて理解や覚えが遅かったのかもしれない。

だとしたら「おばさん初心者はダメ(覚えが悪い)」と思うかもしれない。
(一般的に若い方が習得が早いと思われているので)

だとしても「初心者も一緒に楽しみましょう」と言っているのだから、主催者側は生徒を楽しませつつしっかりと指導をするのが仕事です

発言に責任を持って欲しいです。

スレ主さんが後々に考えてみたら、このように思ったそうです。

講師の方の初心者という意味は「ある程度スキルのある方で、くつ下編み未経験の方」が受講に来ると思われていたのではないかと思いました。

これが真実だとしたら、それを募集要項にしっかりと明記すべきなのです。
(文字数制限があったのかは不明です)

全くの初心者や経験が浅い人には、初心者というくくりの中でスキルの差があるということはわからないはずです。

そこに気が回らなかったのならば講師の落ち度です。
スレ主さんには落ち度は見当たりません。

講師ならば、初心者・初級・中級・上級というそれぞれのレベルの中でも、スキルに差があることはわかると思うのですが。

また、本心が「ここもできないのか」と思っていても、「おばさんはダメ」なんて一言で終わらせずに「このレッスンは、こういうことができる人が対象なんです。ここまで出来るようになったらまた来てださいね。」くらいに言うのが大人の対応だと思います。

そういう振り返りもせずに、一方的に参加者を叱責するなんて傲慢ではないでしょうか。

絶対に自分が正しいと思っているのでしょう。

このように自分が正しいと思い、我が振り直せない人は成長しません。
常に自分が正しいと思っていると、新しいトレンドや技術もいつしか追えなくなるでしょう。

古いトレンドや古い技術しか知らないままに指導をし、「こんなやり方はわたしのやり方じゃない。直しなさい。」なんて言おうものなら、他の人から「こういう方法もあることを知らないのね」と講師としての信用も失います。

このようにして編み物警察が生まれるのでしょうね。

編み物がストレスになってない? 編み物警察との上手な付き合い方
先日Twitterで見かけたワード「編み物警察」。 この編み物警察の存在は、これから始めたい人たちの編み物への参入を阻害していると言われています。

わたしも編み物をする若い人が増えてほしいです。
だからって中高年の初心者はダメなんて微塵も思いません。

「おばさん初心者はダメ」

誇張でもなく本当にこの言葉をこのまま発したのだとしたら、講師の人間性を疑います。

今は若くても生きていれば、いずれは全員おばさんになるのです。

聡明なお嬢さんなら「わたしもいずれおばさんになったらこんなこと言われるの?いやだなぁ。」って思いますよ。

そんな人からなんて、若い人だって習いたくないだろう思います。

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新しいことは何歳になっても始めて良い

はっきりと現実を言ってしまえば、全くの初心者からのスタートならば、若いほど身につくのは早いでしょう。

だからと言って歳を取ってから編み物は身につかないのかといったら、絶対にそんなことはないです。

若いほど身につくのが早いというのは一般論です。

もっと個人単位に目を向けると、若くて向いていない人よりも、中高年の向いている人の方が身につくのは早いでしょう。

これまでにわたしはいろんな仕事で、いろんな年代の人に仕事を指導してきました。

年齢に関係なく飲み込みが早い人は早いし、遅い人は遅いです。

一言って一理解できない人もいれば、一言って三理解する人もいます。

同じ職場なのに業務が変わったとたんに、できなくなる人もいれば、できるようになる人もいます。

年齢もあるけど、向き不向きの問題が大きいです。

さらに言うと不向きかもしれないけど、「やりたい」という気持ちが強く持続すれば必ず身に付きます

長いことできないでいたのに、突然壁を超える時があります。
すると一気に上達します。

年齢も成長速度も関係ありません。
本人が楽しければよいのです。

高齢を理由に「やめたら?」と私が言うとしたら、自動車の運転だけです。
(これも年齢だけでは判断できないのです)

世界最高齢プログラマーのおばあちゃんは75歳からプログラミングを学び始め、80代でスマホ向けゲームアプリを開発しました。

77歳で初個展を開いたエクセルで絵を描くおじいちゃんは、定年退職後にエクセルと絵を学び始めました。

全日本ベンチプレス選手権大会2020で日本記録を達成した90代のおばあちゃん、ベンチプレスを始めたのは72歳です。

やりたいと思った時がはじめ時です。
習い事は何歳から始めても良いのです。

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