最近、編み物を始めたばかりのあなた。
SNSで見た可愛い作品に惹かれ、YouTube動画を見ながら編んでみた結果、
「なんかサイズが合わない」「動画と同じようにできない」と悩んでいませんか?
実は、編み物初心者の多くが、この時点でつまずいています。
現代の初心者は、正しい知識を「ググる(検索する)」よりも、手軽な「動画」やSNSで情報を集める傾向があります。しかしその中には、見た目は丁寧でも、基礎を無視した“誤った編み方” が混ざっていることも少なくありません。
間違った癖がついたまま編み進めると、上達が難しくなり、結局挫折してしまうケースが非常に多いのです。
この記事では、初心者がよくつまずく“誤った動画の特徴”を具体例とともに紹介し、
遠回りせずに基本を身につけるための考え方をまとめています。
実際に見た“誤った編み方動画”の例と何が問題か

YouTubeで「編み方がうまくできない」などの悩みを解消しようと検索すると、たくさんの動画が出てきます。
今回わたしが実際に見た動画もそのひとつで、「編み目がきつくなる理由」をテーマにしていました。
しかしこの動画は、問題の本質をまったく解決していませんでした。
なぜなら、動画主本人が “正しい針の入れ方” を理解していなかったこと が原因で、編み目がきつくなっていただけだったのです。
つまり、
誤った基礎 → きつくなる → 理由がわからない → 解説も間違う
という悪循環が起こっていたわけです。
あなたの「ねじり目」はこれが原因かも? 動画で見られた間違った針の入れ方の実例
表編み(knit stitch)の針の入れ方が逆
正しい表編みは、
左針の手前側から右針を差し込む のが基本です。
しかしその動画では、
後ろ側(奥側)から右針を入れていました。
※補足:意図的に使う上級テクニックは存在しますが、初心者が最初に覚える方法ではありません。
裏編み(purl stitch)の針の入れ方も誤っている
正しい裏編みは、
右針を下から上に向けて差し込む 動きです。
ところが動画主は、
糸の上から右針を引っかける ように編んでいました。
これにより:
- 裏編みがねじり目になる
- メリヤス編みが揃わない
- 編み目がきつくなる
という典型的なトラブルが起こります。
見た目だけ整えて“メリヤスっぽく”見せている
誤った編み方でメリヤス編みに見せるため、
正しい表編みと誤った表編みを混ぜていました。
これは基礎が理解できていないときに起こりやすい「つじつま合わせ」です。
動画主が答えられなかった「基本の質問」
視聴者の質問に対して動画主は、
「増し目はやったことがないのでわかりません」
と回答していました。
この“増し目”とはセーターの袖や、襟から裾に向かって編んでいくセーターの丸ヨーク、透かし模様などによく使わる技術であり、基礎の一つです。
※透かし模様は増し目と減らし目の組み合わせで構成されています。
つまり、その基礎をやったことがない 経験が浅い人が初心者に教えている状態 だったのです。
その結果、その動画を見て真似てしまった初心者は、
- メリヤスが揃わない
- 増し目・減らし目が理解できない
- 編み図どおりにならない
- セーターが編めない
などのつまずきに直結します。
SNSにも「経験の浅い人が教える動画」が増えている

最近は、経験が浅くても解説動画を出せる時代です。
ぱっと見可愛い作品を編んでいる人が、優しい声や丁寧な雰囲気で発信していると、同じ様に可愛いものが編めるとワクワクして発信内容を信じてしまうと思いますが、内容が正しいとは限りません。
その結果、
- 「SNSで間違ってると言われた」
- 「別の人の動画でやるとできない」
- 「わたしだけ下手なの?」
と感じて悩む初心者が増えています。
もし“誤った編み方動画”で覚えてしまったら…この先に起こる問題とは?

初心者のうちは気づきにくいのですが、針の入れ方が逆のまま編む と、作品の難易度が上がったときに致命的なトラブルが発生します。
ねじり目になり、模様編みが崩れる
片方の段だけでも逆入れになると、常にねじり目が混ざります。
ガーター編みやメリヤス編みでは気づきにくいものの、
- ケーブル編み
- レース編み
- セーターの増減目
- 拾い目が必要な部分
に入ると、編み図どおり編んでいるのに模様が出ない という事態になります。
ゲージが安定しない
ねじり目は糸の流れを押さえつけるため、
編み目が強制的に締まり、ゲージがバラバラになります。
拾い目が極端に難しくなる
ねじれた目はループの向きが変わるため、
- どこを拾うか分からない
- 段差ができる
- 目数が合わない
という、セーター初心者がよくつまずく問題が起きます。
初心者が正しい基礎を選ぶべき理由
動画やSNSは便利ですが、
基礎が不十分なまま発信している例が増えています。
初心者さんが注意すべきは次の2点。
「見た目が正しく見える動画」も要注意
ねじり目でもメリヤスっぽく見えるため、気づきにくいのが最大の落とし穴です。
※この編み方は意図的に使うと高度なテクニックになりますが、初心者には非常に難しいです。
あとから矯正するほうが圧倒的に大変
最初に正しい針の入れ方を覚えておけば、
ガーター → メリヤス → 増減目 → 模様編み → セーター
と自然にレベルアップできます。
しかし誤った基礎のまま編み図に挑戦すると、
「目が違う」「ゲージが取れない」「模様が出ない」など、原因不明の状態に陥ります。
まとめ|安心して編み物を続けるために

今回紹介した内容は、「たまたま一つの動画の話」ではなく、
多くの初心者が最初につまずく代表的なパターン です。
- SNSで間違ってると言われた
- ずっと難しいまま
- キレイに編めない
- 別の人の動画でやると違う
こんな状態なら、誤った動画で学んでしまった可能性があります。
まずは、正しい基礎が載っている本を1冊持つところから始めましょう。
そのほうが早く上達できます。
関連記事
間違った情報で遠回りするリスクについて理解できたら、次は「ではどうすれば信頼できる情報を選べるか?」を知って、不安を解消しましょう。
知識ゼロの初心者さんでもすぐに使える、正しい情報を見分けるための簡単なルールを解説しています。


