【オトナ女子のクロッシェスタイル】という本から巾着バッグを編みました。
キレイに仕上げるポイントはとにかくスチームです。
他にもちょっとしたコツもあります。
こちらの記事で紹介したポイントを抑えると完成画像ぐらいのクオリティに仕上がります。
かぎ針編みビギナーさん、参考にしてみてください。
こんなの欲しかった! ちょっとオトナでちょっとかっこいい手編みの小物
なんのこっちゃ。というタイトルをつけましたが、本を手に取ったときの感想がこれでした。
【オトナ女子のクロッシェスタイル】というこちらの本。編み物友達とのおしゃべりで「いい作品がいっぱい載ってるよ!今度買うんだ!」という話を聞いてさっそく書店に行って手にとってみました。
よくお世話になっている文化出版です。
一目見たときの感想。
「文化出版っぽくないデザイン。ファッション誌みたい。」(文化出版の何を知ってるんだ的な発言)でした。
デザイナーはLittle Lionという方。
ふむ、存じませんでした。ポートレートを拝見したら、おキレイな若い方。
これだけでファンになれます。
これまでの女性向けの手編みの本って、ふわふわした感じやほっこりした感じ、ナチュラルな感じでカワイイという印象が強かったのですが、こちらの本はスタイリッシュでかっこいいという感じです。
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それでは編んでみよう! ~出来上がるまでのあれこれ~
編むには当然糸が必要です。
使用糸は指定どおりエコアンダリヤ。過去にも使用したことがあるので少しだけ在庫がありますが、色が違うので新たに購入しました。
オカダヤで会員限定のまとめ買いセールを開催していたので、この機会を利用して購入。
数年前にエコアンダリヤでバッグを編んだとき、右手の親指がすごく痛くなったことを思い出し、せっかくなので以前から気になっていた柄が太いタイプのかぎ針を試してみることにしました。
エコアンダリヤは手が痛くなる では道具を替えてみよう
エコアンダリヤ、本当に手が痛くなります。
それが理由でしばらくエコアンダリヤは使っていませんでした。
今までかぎ針は、ふるーい金色の柄が細いものを使っていましたが、柄が握りやすい形状になっているかぎ針があることは知っていました。
これを機にかぎ針を買い換えることにしました。
上が新しく買ったもの、下がずーっと使っているものです。
母が使っていたものなのでおそらく40年近く使われていたでしょう。
新しく買ったのはクローバーのアミュレ。
前回の記事で楽天市場についてごにょごにょ言いましたが、楽天市場のキャンペーンのときにセットで買いました。
※リンクはあくまで商品の紹介のためであり深い意味はありません。
握ってみた感想は、「太っ!」。
でも、ちょっと編んでみると余分な力もかけずにスイスイ編めます。
いい感じです。
やっぱり大事! ゲージは小物でもきちんととろう
エコアンダリヤの参考使用針は、かぎ針5/0〜7/0号です。
そして、本の指定の針の太さは5/0号なので、それで編んでみます。
しかし、全然イメージどおりになりません。編み地がスカスカするし、何より底面の指定の仕上がりサイズよりとても小さくなってしまいます。
そこで1号太くして6/0号針で編んでみます。
しかし、それでも指定のサイズより小さいです。編み地のスカスカ具合も変わりません。
さらに1号太くして7/0号針で編んでみます。
編み地はまだスカスカしていますがやっと指定のサイズに編みあがりました。
けっこうゲージは合わないものなんですね。改めて実感しました。
キレイに仕上げる最大のポイント スチームアイロンをこまめにかけよう
ここでポイントです。
スチームアイロンはパーツごとにこまめにかける
オトナ女子のクロッシェスタイル
本当にこの作業をするだけで編みやすさも仕上がりも段違いです。
これさえ守ればキレイに仕上がると言っても過言ではないです。
エコアンダリヤは編んでいると大きく歪みますが、スチームをかけるとキレイになります。
コツはアイロンでスチームを当てたあとに手のひらや指を使い整えること。
熱くて火傷しないようにミトンを使うのもオススメです。
アイロンが編み地に直接触れると編み目が潰れてしまうので、ぎゅっと押さないように注意します。
※おそらく本ではアイロンを編み地に軽く当ててますがわたしの好みの問題です。
画像ではわかりづらいですが、スチームをかけると糸がふっくらしてスカスカ具合も少し軽減されました。
もう一つのキレイに仕上げるポイントとしては、
エコアンダリヤの糸は広げて編む
オトナ女子のクロッシェスタイル
とあります。
スカスカの原因は、一番初めに5/0号で編んでいた時に糸を広げて編んでいなかったこともあると思ったので、それ以降はこの点に注意して編んでいたのですが、スカスカ具合はあまり変わらないような気がしました。
広げながら編むには糸のねじれをまっすぐにすることも必要で、かなり手間がかかりました。
手間の割には思うような仕上がりにならなかったのと、時間がかかってフラストレーションがたまるのでやめてしまいました。
スカスカ具合はスチームアイロンを編み地に軽く当てることと、糸を張る力加減をうまく調整することで改善できたかもしれないです。
パーツを組み合わせる
底面・側面、ひも、持ち手、ひも止めを編んだら、各パーツにスチームアイロンをかけます。
面白いくらいに形が整います。
これまでのズボラなわたしなら最後の仕上げとしてパーツを組み合わせてからスチームをかけてますが、底面のスチームをかけてから「スチームをかけた方があとの工程も作業がしやすい」ということを学び、きちんとやってみました。
次に持ち手を縫い付けます。が、編み地と編み地を縫い付けるときにいつも悩むことがあります。
それは、どんな糸で縫い付けるか。です。
わたしは縫い物はしないので、最低限のソーイングセットしか持っていません。糸も最低限の白と黒しかありません。
そこで、いつも使用している糸を割いて撚り直して縫い付けています。
今回はエコアンダリヤの糸を広げて半分に割いて少し捻って、巻きかがりの要領で縫い付けました。縫い付け方があっているのかわかりませんが、いつもの方法で縫い付けます。
縫い付ける様子の写真を撮ってみました。
やっぱりわかりづらいですね。致命的に写真をとるセンスがないようです。
注意した点は、表から縫い目が見えないことです。
針を刺す場所は、側面は編み目の糸が一本にならない場所、持ち手は裏側で編み目の糸が一本にならない場所です。一本だけに針を刺すと、その部分の糸が引っ張られて伸びてしまうからです。
編み物の本ではよく「縫いつける」とだけ記載がありますが、どのような糸でどのような縫い方なのか、たとえば波縫いなのか、返し縫いなのか細い記載がありません。
正解がわかりませんが、わたしはいつもこの方法で乗り切っています。
内袋をつけるようなバッグの場合は、布に合わせて糸で縫い付けるのかなぁ・・・。
縫い付け方には自信がありません・・・。
タッセルをつけよう!
持ち手を縫い合わせて、ひもを通し穴に通したらタッセルを作ります。
さて、このタッセルの作り方なのですが本のとおりに作ると非常に作りづらいです。
本のとおりに作るなら
- 16cmの糸を20本作る。
- 20本の糸を別の糸で真ん中で束ねる。
- 束ねたところを中心に折り曲げて、束ねた箇所から1.5cm離れた箇所に別の糸でくくる。
- 束ねた糸端を切り揃える。
わたしの解釈が間違えてないなら、本によるとタッセルは上記のように作ります。
しかし、この作り方でやってみましたが本当に作りづらく時間もかかりました。
そこでわたしの普段どおりのタッセルの作り方を紹介します。
これがタッセルの簡単な作り方
ぽんぽん、作ったことはありますか?
ニット帽のトップにつけたり、運動会の応援で振るあのぽんぽん。
ぽんぽんと作り方は一緒です。
- 高さが8cmの厚紙を用意し20回巻いて真ん中を縛ります。
高さは作りたいタッセルの長さ、巻く回数はホサホサ(正式名称はあるんでしょうか)のボリュームで決めます。今回は指定どおりの長さと回数です。 - 厚紙から糸の束を外し、縛った箇所から1.5cm話して別の糸でくくります。
- 別糸で縛った輪とは反対外の輪をハサミで切ります。長さも切りそろえます。
- 完成
この方法で作れば、本で紹介されている方法の1/5の時間で作れます。
慣れの問題かもしれませんが、この方法が圧倒的に簡単です。
20本の糸を端を揃えて真ん中で縛る時点でかなり苦労しました。
わたしが不器用なだけでしょうか。
本で紹介されている方法でタッセル作りが難しいと思ったらこちらの方法で試してください。
ちなみに8cmの厚紙はティッシュペーパーの空き箱です。
タッセルができたら真ん中を縛った糸を、ひも通しに通したひもに結びつけます。
結びつける時に、編み物用の縫い針を使って通すと簡単です。
タッセルをひもにつけたら本のとおりにひも止めをつけて完成です。
オトナ女子のクロッシェスタイル 巾着バッグを編んだ感想
とにかくおしゃれ!
紹介されている作品ももちろんですが、本そのものがこれまでの編み物本と違った雰囲気でかっこよくて、お気入りの一冊になっています。
本のタイトルを見たときは「オトナ女子ってなんやねん!」って心の中でツッコミを入れました。
わたしはずっと出版業界や広告代理店、Webサービス運営の仕事をしていたこともあり、言葉にトレンドがあるのを知っています。
そして、この本のタイトルのような言い回しが流行っているのも知っていますが、個人的にはあまり好きではないです。
でも中身を見て、実際に編んでみて、「オトナ女子」とついたタイトルに納得しました。
可愛さの中に大人らしさがあり、かっこよさがあります。
ミセスにまでならない程度の大人っぽさが欲しい。
そんな女性にぴったりだと思いました。
また、これまではエコアンダリヤはすごく手が痛くなるので苦手でしたが、今回道具を変えたことで痛みが軽減されて無理なく編み続けることができました。
本のタイトルが気にくわないなどの内容とは関係ないことで食わず嫌いにならないこと、やりにくいことがあれば道具を見直してみることで楽しいことは増えていく。
【オトナ女子のクロッシェスタイル】の作品を編んでみて思いました。
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