心が押しつぶされないためのSNSとの上手な付き合い方

お役立ち

前回公開した記事では編み物警察のターゲットになりやすい初心者のみなさん向けに、嫌なことを言う人への対処方を考えてみました。

編み物がストレスになってない? 編み物警察との上手な付き合い方
先日Twitterで見かけたワード「編み物警察」。 この編み物警察の存在は、これから始めたい人たちの編み物への参入を阻害していると言われています。

こちらの記事は編み物警察という存在にスポットを当てていますが、編み物警察の出没場所の一つにSNSをあげました。

編み物警察の存在の有無に関わらずSNSは上手に付き合わないとストレスになることがあります。

今回はSNSがストレスの原因になっている人への対策を考えてみました。

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ニッター間での炎上から考えるSNSとストレス


まつなが ひでとしさんによる写真ACからの写真

数週間前にTwitterでわたしがフォローしている人たちの間で炎上している案件があったのですが、内容が非常に興味深かったの探ってみました。

※以下より出てくる「オリジナルが編める」の定義は、自分でデザインをして編み図なしで編めることなのか、誰かのデザインを編み図なしで編めることなのかは曖昧です。

言葉選びの失敗と受取手の思い込みで失う友情

炎上の発端は、とある人が「編み物をするときはオリジナルで編むか、既存の編み図を参考に改変して編むか、既存の編み図通りに編むか」というアンケートを取ったことでした。

さらに「編み物をする際にみんなはどれくらい編み図に依存しているのかを知りたくて。」というツイートであらぬ方向にリプ欄が荒れていきました。

荒らした(語弊がありますがあえてこの言葉を使います)方の主張は「オリジナルが編めることでマウントを取られた!」と言うことみたいです…。

このあとはインターネットのあちこちで見られるような、たくさんのフォロワーが参加した収集できない事態となります。

客観的に見ていたわたしにはマウント要素は一つも見あたりません。

強いて言えば「『編み図に依存している』という言葉が勘に触る人もいるよね。」というくらいです。

でもじっくりツイ主の関連ツイートを追っていても、あくまでただの好奇心からのアンケートなだけであり、オリジナルを編めることでのマウントは取っていませんでした。

どれだけツイ主が「言葉選びを間違えました。そうじゃないんです。」と釈明をしても、マウントを取られたと思った人は「言い訳」としか捉えませんでした。

言い訳としか捉えられなくなってしまうのは無理がありません。

人は一度自分を傷つけたと認識した相手のことは、もはや敵だとしか思いません。
敵認定してしまうとその人が何を言っても、全ての言動が自分を否定しているように捉えるなります。

結果としては、ツイ主は対象のアカウントをブロックすることになります。
ブロックした後もマウント取られたと思った人は「逃げた」と言っています。

それなりに仲良くやってきた人たちだったようですが、この一件で決別してしまいました。

わたしはツイ主のことも、ブロックされたアカウントの人ことも作品をとおしてとても好感が持てる人たちだったのでとても残念でした。

入力できる文字数が少ないと真意は伝わりにくい

今回の件はTwitterで起きました。

文字数が多いメールやブログなどであれば、細かく状況や感情の説明を加えることができますし、画像ありきのInstagramであれば雰囲気も伝わります。

ただでさえインターネットでの言葉は相手の顔が見えないので、どのような感情で話しているのか正確に捉えることができません。

さらにTwitterは入力できる文字数に制限があります。

少ない文字数の中に自分が発信したい内容を収めようとすると、言葉を削ることになります。

このことから発信者と受信者で行き違いが生まれストレスになります。

発信者からすると伝えたいことが伝わらないストレス。
受信者からすると相手が言ってることを誤解して嫌な気分になるストレス。

発信者と受信者双方で受けるこれらのストレスは、入力できる文字数が少ないがゆえに真意が伝わらないことが原因と言えるのではないでしょうか。

人は文章を流し読みする

さて、みなさんはどれくらい文章を正しく読めていますか?
改めてこう問われると「自分は文章を正しく読んで理解していないのではないか」と思いませんか?

そうです。結構な割合の人が文章を正しく理解できていません。
それは文章を飛ばし読みするからです。

これはWeb解析をしたことから見えた事実です。

人はその時の精神状態や興味がある物事によって、拾い上げる単語が変わります。そして拾い上げた単語を自分の都合のいいように組み立てて文章を作り、自分の都合のいいように解釈します。
これはもはや妄想です。

このように単語の拾い読みが原因で、文章を正しく読まず誤解し、妄想することでSNSでの傷つけ合いに発展します。

人は文章を流し読みをする。

このことを意識しておけば発信者としては「あぁ、だからうまく伝わらないのだな…。書き方を替えてみよう。」と気をつけることができるし、受信者は発信者が補足・釈明をしていることに気がついたらまずは「自分の受け取り方が違ったのかな?」と思い直すことができますね。

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マウントとコンプレックス


FineGraphicsさんによる写真ACからの写真

上記ではSNSでのトラブルの原因を考えてみました。

次はマウントを取る人と取られたと思う人は、どんな人なのかを考えてみます。

マウントを取る人ってこういう人

今回の炎上の件では、ツイ主はマウントは取っていないとわたしは判断しました。
でも確かに、世間にはマウントを取る人は存在します。

ではなぜマウントを取りたくなるのか。

それはコンプレックスがあるからです。

そのコンプレックスを隠すために、相手より優位に立てるネタを持ち出して優越感に浸りたいのです。

こうやって考えるとかわいそうですね。
でも、幸せだとアピールする人って本当に幸せに見えますか?

幸せに見える人ほどわざわざアピールしませんし、本当に幸せな人に出会えば端から見ていて幸せそうな雰囲気が伝わるものです。

マウントを取られたと思う人ってこういう人

ではマウントを取られたと思う人はどんな人でしょうか。

実はこの人もコンプレックスを抱えています。

「オリジナルが編めることでマウントを取られた!」というのがそもそも誤解で妄想なのですが、なぜそのような誤解に至ったのか。

それは普段から表面に出てこないだけで、オリジナルが編みたいけど納得できるオリジナルの作品を編んだことがない。というコンプレックスがあったのだと思います。

前述のように人は、その時の精神状態や興味がある物事によって、拾い上げる単語が変わります
そして拾い上げた単語で自分にとって都合の良い文章を作り上げて妄想し、都合のいいように解釈します。

マウントを取られるということは自分にとっては都合の悪いことのように思えますが、人は不思議なもので自分にとって不快なことでも、自分が一度主張したことが正しいと証明しようとします。
マウントを取られたという主張が正しいと証明することが、都合の良い解釈となってしまうのです。

ここからは想像でしかないですが、マウントを取られたと思った人は「オリジナルが編めてこそ、ニッターとして…。」みたいな考えがあるのではないかな?と思います。

それはブロックされた後でもオリジナルを編むことについての発言からも伺えます。

編めるんだからコンプレックスにしないでいい

マウントを取る人も、取られたと思う人(勘違いでも事実でも)もコンプレックスが原因で人との関わりがストレスになっています。

でもそれって、コンプレックスに思うほどのことでしょうか?

オリジナルを編める人は文句なしにすごいと言えます。

でも編み図がないと編めない人だってすごいです。
編めない人の方が多い中で、編み図が読み解けて編むことができるのです。

そもそも言い方がよくないですよね。

編み図がないと編めない人=編み図があれば編める人

ね。すごいんですよ。

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誰に何を言われても流せるように

コンプレックスにしないでいいと言われても、自信が持てないと難しいですよね。
それに自信なんてなかなか持てません。

そういう時は自分がどうなりたいかを明確にしましょう。

編み物を始めたばかりなら、知らないこと・出来ないことがたくさんあるのが当たり前。
だからこそできることを増やすことに集中しましょう。
誰かに何か言われても「いいの!わたしは勉強中!」と思って嫌な言葉は跳ね返しましょう。

では、ある程度経験がある人はどうでしょうか。

例えば……

  • 機械のようにキレイに編みたい
  • 色使いでセンスを発揮をしたい
  • デザインがしたい
  • 世界中のデザインを編みたい

なんでもいいです。自分がどうなりたいか目標を一つでも見つけましょう。
その目標に向かって頑張っている間は、行きずりのSNSでの言葉にムダに反応しないで済みます。

他人の言葉で苦しむ人へオススメの本

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

マウントを取られたと思った人は自分の妄想によって嫌な思いをしました。
いかに人は妄想して勝手に苦しんでいるのかがよくわかります。
そしてその対策も載っています。

ご近所物語

ファッションデザイナーを目指す女の子が主人公の漫画です。
物語自体は主人公の高校生活で進んでいきますが、作中に主人公の中学生時代のエピソードがあります。
中学生の頃の主人公は尖った個性でイジメられていましたが、ファッションデザイナーになる夢があり、夢を目指すことによってイジメに負けずにいられます。
こちらはサブスクでも読むことが出来ます。

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まとめ

SNS疲れという言葉が出て久しいですが、みなさんはどうでしょうか。

前回の記事でも言ったようにわたしはずっと平和に編み物をしてきました。
でもSNSや掲示板では不快な思いをしたことがたくさんあります。

子供がいないこと、非正規雇用だったこと、機能不全家庭育ちのこと…。
今のわたし状況を貶めるような言葉はインターネットにはたくさん溢れています。

でも、それはどれもわたし個人に放たれた言葉ではありません。
状況が該当しているだけであって「見たこともない他人にわたしのことが何一つわかるわけがない。」と思うようにしています。

自分を名指して言われているわけではない言葉に対して不快に思うのはムダなことです。
ただ、そのように思えるようになるにはある程度の精神的な強さや、訓練が必要です。

今SNSで苦しんでいるなら思い切って離れましょう。
苦しいのにSNSや掲示板から離れないのは自傷行為のようなものです。

TwitterよりもInstagramの方が平和です。
Twitterは文字が主体ですが、Instagramは画像ありきです。
画像のみで文字がない投稿もあるくらい、画像ありき・作品ありきです。
素敵な作品、素敵な編み糸の画像だけを見てワクワクしましょう。

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