わたしは毎年必ずアラン模様の何かしらを編みますが、ずっと悩んでいることがありました。
それは模様が汚いことです。
手編みだからなの?
と半ばあきらめていたのですが、気仙沼ニッティングのアランのセーターを見ると、まぁきれい!!
そりゃプロですもの。
きれいなのは当たり前ですよね。
だけど手編みであのクオリティが出せるんだから絶対に何かコツがあるはず。
で、ありました。
きれいに編むコツが。
今回は同じようなお悩みをお持ちのみなさんに、アラン模様をきれいに編むコツを紹介します。
アラン模様が汚くなる原因
わたしがこれまでにアラン模様を編んできてずっと気になっていたのが、ケーブルやダイヤモンドなどの、交差する模様の最後の表目が緩くなってしまうこと。
さらに以下で埋め込んでいるTwitter(現X)の画像を見ると、裏目の前に表目が3目続いているのですがこの3目の最後の1目も緩んでいることに気がつきました。
ケーブルやダイヤモンド模様の最後の表目と、表目3目のうち最後の1目だけが緩む現象の共通点は「裏目の前に表目がある」ということになります。
ここでTwitter(現X)でこの現象の改善方法を知らないか呼びかけたところ、行きずりの方が有力な情報を提供してくれました。(そしてフォローさせていただきました)
紹介していただいたのはこちらのブログです。
こちらの記事より裏目の前の表目が緩くなる原因を引用します。
要点をまとめると、表目と裏目の引き出し方の違いにより、表目から裏目に移行する際、糸にたるみが出てしまうため、最後の表目が大きくなってしまうそうです。
表編と裏編の境目の表目が緩くなる原因と対処法
さらにブログ主さん曰く「裏目を編むときに糸を前に持ってくる分、糸が緩みやすくなっている」ともおっしゃっています。
裏目の前の表目が緩くなる現象は、糸を手前に持ってくる動作と、表目と裏目で糸の引き出し方が違うから発生するということですね。
「アラン模様がきれいに編める方法はないものか」から始まった、「裏目の前の表目が緩む問題」ですが、同じ現象は二目以上のゴム編みでも起こっているということですね。
過去の作品で二目ゴム編みをたくさん編んでいますが、これは気が付いていませんでした。
アラン模様をきれいに編むコツはたったのひとつ
さて、アラン模様が汚くなる原因が分かったところで「どう対策をすればよいのか。」ですが、引用させていただいたブログ記事にはこのようにありました。
1)できるだけ上に引き上げるようにして編む。
2)表目と裏目の境では糸が緩くならないように引っ張り加減に編む。
参考にされている本が手元にないので記載のままの文章なのかわからないのですが、1)の表現がいまいちピンときません。
2)は、そのとおりなのですが、とはいえすべりがよい糸だとどうしても次の目を編むころには緩んでしまいます。
そこでわたしが出した結論は
です。
わたしはふだん針の奥の方で編むのですが、きつく編みたいところだけ針先で編むようにします。
すると、なんと言うことでしょう。
あんなに汚かったアラン模様が、別人が編んだようにきれいになりました。
編み癖は人それぞれですし、アメリカ式かフランス式かでも対応方法は違うと思いますが、わたしと同じようにふだんから緩めの人には有効かと思います。
※ちなみにブログ主さんはアメリカ式で、わたしはフランス式です。
同じ悩みをお持ちの方は、ぜひ一度試してみてください。