編み物がストレスになってない? 編み物警察との上手な付き合い方

編み物初心者

すっかり秋の季語と化した「編み物警察」。
(勝手にわたしが秋の季語と認定しました。)

「編み物警察」は初心者だけでなく、ある程度経験を積んだ人にとっても厄介な存在です。

この記事では、編み物警察とはどんな人なのか、遭遇したときの対処法、そして自分が警察にならないための心構えについて解説します。

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編み物界にもある“マウント”と“警察”


カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真

これまでの社会にも様々な警察が現れました。

自粛警察、マスク警察、着物警察…。

そして編み物の世界にいるのが「編み物警察」です。

わたし自身はSNSや編み会を中心に活動してきましたが、否定的な言葉を投げかけられたことはありません。

周囲はいつも「素敵!」と褒めてくれる人ばかり。

だからこそ「編み物警察」という言葉を見たときは少なからずショックでした。

実際、編み物警察はニットカフェや編み物教室などのリアルな場だけでなく、SNSやブログのコメント欄にも現れます。

今は編み物ブームということで独学で編み物を始める人も多く、SNSを積極的に活用し自己研鑽に努めている姿も多く見かけるようになりましたが、そのブームのおかげでわたしもようやく本物の警察を見かけるようになりました。

“マウント取り”=“警察”ではありませんが、どうやら傾向として“マウント”と“警察”は密接に絡み合っているように思います。

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なぜ人は編み物警察になってしまうのか?

誰しも編み物を始めた頃は初心者で、知らないことだらけ。最初から警察的な態度だったはずはありません。

ではなぜそうなってしまうのでしょうか。

原因は承認欲求

見かけた警察の何人か(一人じゃなかったのよ悲しいことに)を観察して思ったのは、こじれた「承認欲求」がそうさせたのではないかということ。

「わたしの方が長く編み物をしてる!だからわたしが正しい!」
「わたしの方がたくさん知っている!」

という意味合いのコメントが多く「わたしの方が!」という気持ちが前に出すぎていて、これはまさに“マウント”です。

マウントとは相手より上に立って承認欲求を満たそうとすることですからね。

SNSで「いいね!」をもらって嬉しい気持ちになるのと同じように、編み物警察達は「自分の方が正しい」と思わせることで承認欲求を満たしているのです。


2025年9月10日追記

わたし自身も「編み物警察」について書きながら、ふと「もしかして自分も警察っぽいことをしていたかも」と思ったことがあります。

もちろん悪気はなく、ただの親切心のつもりだったのですが、受け取る側にとっては違って見えることもあるのだと気づかされました。

そんな胸の内を正直に書いた記事がこちらです。

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編み物警察との付き合い方

編み物で仲良くなれるイメージ

初心者は特に狙われやすいのですが、熟練のコンビ式の方(マイノリティな編み方だけどこの方たちは造詣が深い)もターゲットにされやすく、誰でも警察の餌食になり得ます。

ではどう対処すればよいのでしょうか。

「かわいそうな人」と思う

警察に嫌な思いをさせられるのは事実ですが、長い目で見ると彼らの方が不幸です。

「自分のやり方だけが正しい」と考えた時点で、新しい編み方や知識を受け入れられず、成長の機会を失ってしまうからです。

編み物は地域や、編み物伝統の国では家庭によって異なるやり方があり、世界中で多様な技法が存在します。

にもかかわらず「この方法しか正しくない」と固執するのは大きな損失です。

実際の対処法

もし「間違ってる」「こうすべきだ」と言われたら、まずは落ち着いて

「そうなんですね。なぜそうするのですか?」

と聞いてみましょう。

納得できる理由なら学べばよし。

根拠がなければ笑顔でやり過ごせば十分です。
※根拠がないとは「〇〇先生がそう言っていた」や「ふつうはそうじゃない」という限定された情報源や、あいまいな主張。

反論は相手を逆上させるだけなので避けましょう

また、口調がきつい人が必ずしも警察とは限りません。有益な知識を持っている場合もあるので、一度は話を聞いてみる価値があります。

ただし「合わない」と感じたら距離を置けばOK。ストレスを感じてまで関わる必要はありません。

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もしかして自分が編み物警察になっていない?

ここまでは警察への対処法を紹介しましたが、気をつけたいのは「自分が警察になっていないか」という点です。

他人のやり方が気になっても、相談されない限り口出しは不要です。

もし助言したいなら、

「こうするともっと楽になりますよ」
「将来こうしたいなら、この方法がおすすめです」

といった柔らかい言い回しにしましょう。

今は世界中のニッターとつながれる時代。
初心者でもあっという間に多様な技法を学びます。

自分のやり方だけを押し付ける人は嫌われ、結果的に仲間を失ってしまうでしょう。

だからこそ「そんな方法もあるんだ」と受け入れる姿勢が、自分の成長につながります。

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まとめ:編み物は自由で楽しいもの

編み物警察は承認欲求から生まれる存在ですが、真正面からぶつかる必要はありません。

相手の言葉を一度受け止め、必要な情報だけ取り入れて、あとはうまくかわしましょう。

そして、自分が警察にならないことも大切です。

違いを受け入れ、楽しみながら学び合える関係を築くことで、編み物はもっと自由で楽しいものになります。

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