「初めての編み物は何から始めたら良いのだろう。」と編み物をしてみたい人は思っていることでしょう。
何から編むのが良いかについては、「ネックウォーマーが良いですよ」と過去に言っているのですが、レシピ(編み図やパターン)はどれが良いのか、糸はどんな糸が良いのか、自分で探して決めるのは案外大変だったりします。
そんな人には初心者向けのキットがオススメです。
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編み物が初めての人こそ指定糸で編んでほしい
初心者が「編み物って楽しい!」と思えるようになるにはまずは成功体験の積み重ねが大切です。
最初の成功体験への近道は、初めての編み物を小物にすることです。
その理由はセーターなどの大きなものよりも早く出来上がるからです。
あまり時間がかかるものだと飽きてしまい、編みかけで終わってしまいます。
始めたばかりの子どもの頃のわたしがそうでした。
そしてもう一つの成功体験への大切な要素が、自分のイメージどおりのものが出来上がることです。
そのために必要な要素が糸選びです。
編むものを決めるときに「あんな感じのものが編みたい」と具体的な完成イメージがあると思います。
そのイメージは手芸店での作品のディスプレイや編み物の本、SNSの投稿など、媒体はいろいろあっても完成作品をどこかで見ていますよね。
多くの人がそれらを見本として、同じもの・近いイメージのものを編みたいと思って編むものを決めていると思います。
(デザイナー、クリエイターは別として)
見本と同じものを編むためにはレシピと同じ糸を使用します。
その糸を指定糸といいます。
指定糸が手に入らない場合は代用の糸を使うことになりますが、代用糸を決める方法にはいくつかポイントがあります。
それについては以下の記事をどうぞ。
こちらの記事を読むと、糸を選ぶって難しいと思いませんか?
上記の記事では太さのみに言及していますが、イメージどおりの作品を編むための糸選びは、太さ以外に、素材や色なども重要なポイントになります。
糸選びで失敗すると、自分の思い描いたものとは程遠いものができあがることがあります。
思い描いたイメージとの剥離が大きいとがっかりしますよね。
失敗しても「次こそは!」となれる人は良いのですが、まじめな人、期待値が大きい人、完璧主義な人はけっこうなダメージを受けてしまうが多いです。
だけど指定糸で編めば、間違いなくイメージするものが完成します。
(技術的な要因でのクオリティは置いておいて)
ということで、初心者はかんたんに成功体験が積める指定糸で編むことをおススメします。
初めての編み物を指定糸で編むにはキットの小物が最適
初めての編み物には指定糸をおススメする理由は前述のとおりですが、さらにおススメなのがキットを利用することです。
キットには指定糸が必要な分だけがそろっています。
なので実は自分で糸を揃えるよりも、出費を抑えることができることもできます。
注:場合によってはキットの方が高くつくこともあります。
例えば初心者向けの本やレシピを見て指定糸を自分で準備するとなると、レシピに記載の必要量が重量で記載されていて、その重量をそろえると3.2玉という半端な玉数になります。
一玉1,000円の毛糸の場合、必要量3.2玉であってもお店では0.2玉という半端な売り方はしていませんから4玉購入する必要があります。
必要量だけなら3,200円で済むのに購入は4,000円かかります。
「ちょっと編み物してみたいな」という軽い気持ちでいたら、この金額の差は大きく感じませんか。
また、レシピに関してですが、書籍を一冊買うと編まないレシピも含まれていて600円~1,800円くらいです。
※わたしの手持ちの本の価格です。
編み物を始めるにあたり自分で必要なもの(編み針、とじ針(必要なら)、毛糸、レシピ(書籍)など)を揃えると結構な金額になります。
その中で糸と書籍はロスが生まれやすいですが、キットならば必要な量だけの毛糸とレシピがそろっています。
※針はキットに含まれないことの方が多いです。
キットの小物ならば指定糸をお手頃価格で編めて、かんたんに成功体験が積めて、かつ初期投資が抑えられます。
さらにキットならばレベルに合わせたテクニックでデザインされているので、技術的な面でつまずくことがありませんし、必要なテクニックの動画URLやQRコードなどが記載されておりサポートが整っていることも多いです。
初めての作品で何を編んだらよいか迷ったら、初心者向けのキットから始めてみましょう。
初心者向けのキットは例えば【編み物 初心者 キット】というキーワードでインターネット検索するだけもいくつも出てきますし、大手の手芸店(オカダヤなど)には完成作品もディスプレイされていたりします。
いろいろと探してみてください。
まとめ
かんたんに成功体験をつめる。
初期投資を抑えることができる。
ということからわたしは初めての編みものにはキットの小物をおススメしますが、キットで編み物をはじめるにしても、基礎の本は1冊手元に置いておいてほしいと思います。
それは編み物を体系的に学ぶ必要があるからです。
いまはインターンネットでなんでも調べることができますが「編み物はどのように構成されるか」ということはインターネットで学ぶことは難しいです。
基礎の本には、作り目、編み方、とじ方、始末の仕方が必ず載っています。
また、インターネットで調べるにしても検索キーワードがわかりませんから、編み物関連の語彙力を育てるためにも基礎の本だけは1冊準備しましょう。
ちなみに、かぎ針編みから始めるのが良いのか、棒針編みから始めるのが良いのか。
というお話もありますがそれはどちらからでも良いと思います。
編み物をしたいと言った時、かぎ針から勧める人もいますがわたしは棒針編みから始めました。
それは棒針の編み地が好きだからです。
「好き」を主軸に置いた方が続けられると思います。